旅籠 綿屋

2022-11-20 00:00:56 | 美術館・博物館・工芸品
横浜の北部に住んでいて、近くを国道246号線や東名高速が東西に延びている。また並行して東急田園都市線も伸びている。国道246号線は起点が東京の三宅坂で、赤坂見附、青山、渋谷までは別名は青山通り。そのあと、三軒茶屋が三つ又になっていて南側が246号線で北側が世田谷通り。

三つ又に三つの茶屋があった。南側の道が大山街道と言われ、伊勢原にある大山阿夫利神社に詣でる江戸の旅人が歩いていた。江戸時代は早い朝食を食べ、次が夕食なので、旅人はお昼ごろに茶屋に寄って団子などの菓子を食べてエネルギーチャージをしていた。ちょうど三軒茶屋のあたりだろう。なかには茶屋から出て方角を間違えて江戸市中に戻ってしまった者もいたそうだ。

そして荏田宿から30分ほど進んだところにあるのが、旅籠綿屋。この場所は東西に延びる大山街道と南北に延びる日野往還の交差点だった。日野往還は神奈川宿と日野を結ぶ街道で、新道に代わっているが今でも重要な道だ。来月はゴルフ場に行くために通ることになっている。

この交差点は江戸時代は竹の下下宿と呼ばれていたそうだ。「下宿」というと江戸時代は「単に安い宿泊地」という意味だったそうだ。それが明治になって「まかない付きで共通のトイレ・バスのある安い貸間」ということになった。要するにホテルではなく月決め賃貸に代わった。



そこにあるのが木造の建物で、明治15年に建設されたそうだ。現況は、普通の建物で表札もある。「旅籠 綿屋」ということだが、現在は個人の方がお住まいになっているようだ。

「綿屋」というのは、寝具が木綿ということだろうか。今でもベッドをポイントとするホテルもある。

ということで、ときどきは地元ネタで。

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