地方都市、ホテル予約が大苦労

2012-08-21 00:00:32 | マーケティング
五輪期間中に地方都市に急な出張があって、ホテルの予約で大苦労した。元々、8月というハイシーズンの上、どうも学生のスポーツ大会が重なっていたようで、「じゃらん」とか、「楽天」とか「JTB」とか、どうやっても特定の日の予約が入らない。地元の人に頼んでもうまくいかない。このままだと駅の近くの公園で寝るしかないが、野宿の快適さを覚えると、ちょっと怖い。住所不定だと先々、年金がもらえないかもしれない。

そこで思い出したのが、「一休.COM」。

都内のシティ・ホテルに突然二人分の料金を払って泊まることになった時に、いかに高級なホテルに安く泊まれるかという顧客側のニーズと、いかに正規料金の客に内緒で、空いている客室をスポット販売するかという暗黙的需給バランス関係を携帯電話と言うごく私的な手段で結びつける「微妙なマーケット」の上にはじまったビジネスである。

そして、その都市では一流とされる元JR跡地に建てられたJR系のホテルの予約に辿りつく。しかも結構安い。

ただ、妙な条件が付いている。レイトイン、アーリーアウト方式。つまりチェックインが午後9時以降でチェックアウトが午前9時前。

まあ、時間の自由度は公園のベンチの方が上だが、総合的に考えれば、ホテル条件を飲むしかない。

実際、宴会をしてからホテルに入るのだから時間的には何の不便もないのだが、どうも腑に落ちない。アーリー・アウトは部屋のクリーナップの関係だろうが、チェックインが遅いというのは何か理由があるのかな。もしかしたら、2時間5000円とかデイタイムのビジネスでも始めているのだろうか。

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高層ホテルの窓からの夜景を眺めながら、少し考えた結果、単に同業者用の「安売りの理由付け」に過ぎないのだろうと結論を出した。


ところで、一休の経営者(創業者)のM氏とは、創業1年目頃にお話しをしたことがある。手元の名刺を見ると、株式会社プライム・リンクとなっている。

その時の話を思い出すと、勤務していた超大手生保会社の課長の仕事に飽き飽きして、退職金を元手に何かネット系の事業を起業しようとしてコンピューターと事務所を調達したものの、よく調べてみると、何か上手くいきそうなものが見当たらなく、あれこれ半年つてを求めてから始めたのがホテルの裏予約サイトだったということ。当初は数名で事業を興して、一人1億円を手にしたら会社を解散するつもり、と飲みながら話していたように思うが、いまだに社長を続けているようだ。

初期メンバーのうち何人かは現金をもって辞めていったのだろうか。あるいは、社長が全部追放してしまったとか・・


そして、地方都市の夜は、バレーボールの学生大会だったらしく、どこの飲み屋でも臨時飲み会が開かれていて、中には黄色やピンクのユニフォームのままで合コンしているところもある。酒など飲むよりも、テレビで五輪の応援しなければならないのではないのだろうか。その学生たちのせいで、野宿の心配までしたのにだ。


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