「負けられない一戦」が消滅

2007-08-05 00:00:04 | しょうぎ
58e1f146.jpg神奈川県のアマ棋界で、大きな位置を占めるのが、毎年夏休みに開かれる「京急将棋まつり」。今年も、8月16日(木)から8月19日(日)の4日間にわたり、京浜急行(横浜市営地下鉄)の上大岡の京急デパートで開催が決まっている。

そして、1ヶ月ほど前に、内々に4日間のスケジュール表をもらっていた。当初、この大会のメインイベントとして予定されていたのは、最終19日午後に予定されていた女流同士の公開対局だった。中井女流六段対斉田倉敷藤花戦。女流独立派のトップと残留派のトップの対局ということだった。

ところが、最終決定されたパンフレットを見ると、この対局がなくなっていた。最終日には中井さんは来るが、斉田さんは前日の18日に登場。最終日の「そこには、負けられない一戦がある」というフレーズだけは残ったが、負けられない一戦は中井さんと小学校大会の優勝者との一戦に差し替えになっている。

実際には、この二人は7月18日の女流王位戦で対局し、その時は斉田さんが勝っている。両者の実力からいえば、年間数局は対戦するのだろうし、一々「負けられない!」と過剰に興奮するわけにはいかないのかもしれない。公開対局がどういう事情でなくなったかはよくわからない。

さらに、一時は名人位か、と言われた郷田九段は単なる九段として、単なる八段の先崎八段とフィナーレ対局だが、やはり肩書きが・・。

となると、この将棋祭りの目玉は、8月17日(金)に予定されている「羽生三冠登場!」ということになるのだろう。トークショーの他に対局も予定されている。公開対局では、羽生三冠対瀬川四段戦という危ない一戦がある。これこそ、「負けられない一戦」なのかもしれないが、逆に、瀬川四段も「勝つわけにはいかない一戦」ということかもしれない。というのも、羽生-瀬川戦の次に予定されている一戦は、最近男性プロにニ連勝中の石橋女流四段対瀬川四段戦だからだ。仮に瀬川四段が羽生三冠に勝ち、石橋女流が瀬川四段に勝つと、石橋さんが一番強いことになってしまう。

58e1f146.jpgそう考えると、本当はファンが観たいのは、羽生対石橋戦なのかもしれないが、7月28日に行われた日本女子プロ将棋協会の設立記念パーティの来賓として、「乾杯のスピーチ」を引き受けるほどのフェミニストである羽生さんのことだから、大きな花を持たせてくれたかもしれないわけだ。






58e1f146.jpgさて、7月22日出題作の解答。

▲5九金△3八玉▲3三飛(非限定)△2九玉▲3九飛成△1八玉▲2九銀△1九玉▲3八銀△1八玉▲2七銀△1七玉▲1九龍まで13手詰め

見てとおりの、形から創った作。途中1九桂の邪魔駒消去がテーマになるが、銀回転で解決。





58e1f146.jpg今週の出題は、詰将棋パラダイス7月(先月)号の裏表紙(デパート)に収録された双玉問題。どちらかと言うと、攻め方より玉方の方に好手が多い。最後の方も気を抜けない。

いつものように、コメント欄に最終手と手数と酷評いただければ、正誤判断。









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2 コメント

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Unknown (利波偉)
2007-08-04 22:54:02
羽生先生は土日のどちらかに来て欲しかった。平日では社会人は見にゆけない。
ちなみに18日(土)に同場所でオフ会を行う予定ですが、女流デーでは見る将棋が無いなあ。
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Unknown (おおた 葉一郎)
2007-08-05 07:57:18
利波偉さま
女流分裂問題がこういったスケジュールにも少しずつ影響しているようですね。この大会は後ろ盾が佐伯九段で、その弟子筋が残留派で、一方、カゲのボスは独立派と親しいとか・・
それと、当初計画時は名人戦は郷田2-0だったので、それに張った、とか・・
羽生さんの娘さんとカゲのボスの生物学的な娘さんもフィギュアスケートをしていて、アイスショーの発表会で顔を合わせて、スケジュールの隙間に頼み込んだということらしいです。(私はまったく関与してませんが)
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