矢野玲子のコンサートへ

2007-08-06 00:00:01 | 音楽(クラシック音楽他)
4f236116.jpg矢野玲子(りょうこ)さんは、国際レベルの若手(25歳)ヴァイオリニストの一人だ。飯田橋のトッパンホールでのコンサートに行く。というか、このコンサートはランチタイムコンサートをいうことで、無料。さらに、このトッパンホールのコンサートに招待されたには、ある理由があるのだが、それは後日。

ランチタイムコンサートなので、本来、時間は短い。昼休みを利用して聴けるようにということで、プログラムでは、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ1番「雨の歌」とラヴェルの「ツィガーヌ」。12時15分から12時45分までの30分間ということだった。

そして、ブラームスのメロディは大河の流れのように、全体としてはゆっくり進んでいくのだが、一方で、細かな技巧的なメロディが繰り返されていく。こういうゆっくりと徐々に流れるような選曲だと、出足がもたもたすると、最後まで立ち直れないことがある。そして、実は、あまり快調には飛ばせない。ピアノはロシア人のセルゲイ・クズネツォフ君だが、付き合いがいいのか、なぜか演奏家二人の世界にはまってしまい、内向的な弾き方になっている。たぶん、ブラームスというのには、ある固定観念があって、どうしてもこういうことになりがちなのかもしれない。

しかし、ラヴェルでは、一転、個性的に変貌する。シベリウスかブルッフかと言うほど、劇的な弾き方に変わる。(ブルッフの協奏曲1番は、実際に以前のコンサートで弾いている)要するに、内向的なピアニストに気兼ねせずに、「自分の世界」で勝手に演奏することにしたようだ。たぶん、矢野さんは「低血圧」で、エンジンからの出力が出るまでに30分かかるのだろう。

最後に、まったく意外だったのが、アンコール。延々20分以上がアンコールタイム。チャイコフスキーの「懐かしい土地の想い出」。しかし、こういう大物が、無料コンサートなどに出演していいのだろうか。


実は、その日は朝から夕方まで、このホールのある凸版印刷ビルにお邪魔していたのだが、後で、聞いた話だが、このホールは「クラシック以外には使用しない」という条件が決まっているそうだ。したがって、凸版印刷の入社式にも使えないということだ。

しかし、単なる一企業である凸版のビルの中のホールの使用目途がクラシックだけに「条件が決まっている」というのは一体どういうことなのだろう。この世界にも大臣による認可制とかあるのだろうか。あるいは補助金。調べるとおもしろそうな臭いもする。

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