細指に敗れる

11月24日の職団戦。基礎体力のせいか、第２戦後半から疲労し始める。２週間前の風邪の影響だろう。団体戦として最も重要な３回戦で、相手のペースで攻められてはいるものの、自宅でソフトで解析したところ、互角の場面だったにもかかわらず、自分が不利になっていると勘違いし、無理技を次々にかけていって自滅の構図となってしまった。

この一敗でチームは２勝３敗と敗退。次回までに体力を戻すしかない。

思えば、相手の指がずいぶんと細かったので、超強豪と思い込んでしまったのがいけなかったのかもしれない。なにしろ自分の指はかなり太い方なので、指の細い人の気持ちがよくわからないわけだ。

負けた一局はマル秘とし、一回戦の最終盤の図。

ここまで来るのに、粘りに粘られ、８筋の桂２枚を銀で取られると、負けそうな局面。▲９四桂で歩を補充して、７三に歩を打っても、△８五銀と桂を取られると、後が読み切れない。インチキながら６二に角を打ちながら、小さな声で“飛車取り”とささやくと、時間はまだあるのに、ノータイムで△６二同金、▲同竜、△７二金、▲７三金で投了していただいた。最初の▲６二角打に対し、△４二金と打たれると、大汗かかなければいけないのだが、小声が効いたようだ。

二局目は有利に展開していながら、体力切れでよく見えなくなっていた場面。

４四に金を打ったところ予想外に４三に桂を打って穴を塞がれる。実はこの局面では▲３三金から詰んでいるのだが発見できず。▲４五角成と大技を繰り出す。△４五同桂に対し、穴の開いた３三に銀を打てば簡単に詰むのだが、▲４三金と突進して詰ませる。このあたりの読みの浅さが３回戦での失敗につながっていったのだろう。


さて、１１月１７日出題作の解答。

▲３一角成　△同玉　▲３二飛　△２一玉　▲１一歩成　△同玉　▲１二歩　△２一玉　▲３三桂　△同金　▲１一歩成　△同玉　▲１三香　△２一玉　▲１二香成　まで１５手詰。

動く将棋盤は、こちら。



今週の問題は、厳密には詰将棋としてはキズありというか、玉方の非限定あり。上の職団戦第二局の詰手筋から。６手目は玉方非限定。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評を記していただければ、正誤判断。