箱根で食事するなら

2021-11-19 00:00:23 | あじ
箱根のグルメといえば、一に「黒たまご」だろうが、二は「そば」だろうか。箱根湯本に下れば蒲鉾屋があるが、あれは小田原の延長だろう。あえて対抗を探すと「自然薯」らしい。つまり「とろろそば」というのが複合2位ということ。

ところが、とろろそばは好物だが、そのあと腹が張ってきて苦しくなることがあるので、あまり食べないことになる。さらに、生涯最高のとろろそばを三重県の伊賀上野城内にある蕎麦店で食べたことにより、想い出を崩したくないというセンチメンタルがある。

ということで、強羅公園正門近くにある「山路」という和食店で蕎麦を食べたのだが、「とろろそば」ではなく「鴨せいろ」を注文。和食一般の店らしいが、多くの人が蕎麦か親子丼を食べている。後で調べると、「親子丼が美味い」という口コミを見つけた。「美味しい」という口コミを読んで、それを頼むというのは随分お手軽な思想だ。



ということで、「鴨肉が大量に入っている鴨せいろ」は、「鴨せいろ」としては生涯最高の味と思った。「生涯最高の味」にたどり着くと、その後、食べないことにするという奇妙なセンチメンタルルールに従えば、「最後の鴨せいろ」ということになる。このルールを厳密に行うと、いずれ食べるものがなくなるので、ルールの有効期間は2年間ということにしておく。


ところで、東京都内、特に小田急線沿線の駅の多くには「箱根そば」という駅そば屋がある。略して「箱そば」というらしい。小田急の関連会社の箱根登山鉄道が箱根に路線を持っているからだろう。箱根で作った蕎麦ではないだろうから、ネーミングには問題があるかもしれない。箱根そば株式会社の本社が箱根にあれば問題はないはず。実際に食べたことがあるが、好き嫌いは別だろうが、蕎麦のチェーン店の中では、口の中の蕎麦の感触がもっともしっかりしているように感じた。