箱根最大の観光資源は、大涌谷

2021-11-16 00:00:52 | たび
箱根の宿泊地を強羅にしたのは、今やはるか昔感のある五輪の頃。五輪かデルタかとか宗教的論争が行われていた。とはいえ、香港系のリゾートチェーンの予約は全国的にほどよく埋まっていて、世の中は人の通らない道を進む人も大勢いるということなのだろう。



11月に予定通り行ったときには、料金は旧に復し、観光客は大勢いるものの、商店などが結構準備遅れでまだ時短や閉店になっていた。一方で、開店していた飲食店には長蛇の列。マラソンでもいうように、上り坂の時に1メートルでも前に進んでいると、下り坂になった時に先にスパートして、その差を10メートルに広げることができるということだ。



さて、箱根の魅力は基本的には箱根火山と芦ノ湖と温泉だが、それらはすべて火山に由来する。いつ噴火するかもしれない危険な火山イメージを実現しているのが大涌谷(おおわくだに)。つい数年前は実際に噴煙をあげて脅かして見せた。



一方、乗り物マニアには垂涎物なのが箱根路。特に箱根の奥にある大涌谷までなるべく真っすぐ進むという方針で様々な乗り物が続く。東京駅を出発点とするとこういうことになる。

東京-小田原  新幹線
小田原-箱根湯本 小田急
箱根湯本-強羅 箱根登山鉄道
強羅-早雲山  箱根登山鉄道ケーブルカー
早雲山-大涌谷 箱根ロープウェー

大涌谷の先も 色々と楽しめる

大涌谷-桃源台 箱根ロープウェー
桃源台-元箱根 遊覧船(二社)
元箱根-箱根地区 バス(二社)

その他にも、モーターボート、ヘリコプター、足漕ぎのスワンもあり、早い終バスに乗り遅れればタクシーもあるし、高級旅館では送迎バスも用意している。新宿のバスタからは高速バスもある。



とりあえず、横浜からはクルマできたのだが、突然始まった空前の箱根観光ブームで大涌谷には車ではとてもいけない状況なので、「日本のサンモリッツ駅」と自称する強羅駅からケーブルカーとロープウェーで行くことにする(運賃は高いが)。ロープウェーの眼下には長蛇の車の列が伸びる。一本道で分岐の道もないので、どうにもならない。逃げ遅れたアフガン難民状態だ。

実は数十年前、神奈川県で営業していた時に、箱根に顧客会社が二社あって、集金に行っていた。振り込まないので毎月、小切手を回収に行っていた。二社のアポ時間が合わないと、長時間のロスタイムが発生するが、いちいち横浜の事務所に戻るわけにはいかないので、よく大涌谷で時間をつぶしていた。駐車場代がタダだったからで、よく「温泉まんじゅう」を買って食べていた。



いつも蒸したてだったので、あまりにも美味かったので、今回も探してみたが、現存しない。絶滅してしまった。「黒たまご館」という建物があり一階がジオミュージアムで二階が大型の土産店。売っているのは黒たまご。



ゆで卵はそれほど好きではないのだが、記念に食べてみる。実は黒たまごを食べたことはなかったので、中まで黒いものと勘違いしていた。おそらくピータンから連想していたのだろう。



殻が黒いだけなのか、別の効用があるのかはよくわからない。あるいは殻も食べるべきだったのだろうか。