人気店と知らず「かつ」を食す

2021-11-25 00:00:43 | あじ
箱根強羅に着いたのは金曜の夕方。チェックインのあと、再び曲がりくねった道を運転する気にはならず、もともと強羅の駅の周辺のレストランで夕食をとることを予定していた。もちろん予約なし。

宿を出ると、すぐそばに「銀かつ亭」という店があり、名前からしてトンカツ(あるいはビーフカツ)だろうと推測。わざわざ、箱根でトンカツもないかなとスルーして、駅の周辺を歩いたが、開店しているはずの飲食店は、なぜか準備中。さらに箱根登山鉄道の駅の反対側を強羅公園まで歩いたが、この方面も全部閉店中。事前チェックで地域唯一と思われるコンビニ(ヤマザキ)で翌朝の食事を購入し、Uターン。結局、最初の「銀かつ亭」しか開いていないことが判明。まだ、比較的早い時間だったので、テーブルにありつくことができた。



ほぼ満席で、どこかで見かけたことがある職業、氏名不詳(私が知らないだけ)の人物が関係者男女と思われる人を相手に映画談義をしていて、うるさいなあと思ったが気にしないことにする。さっそく「カツ重」と地元の箱根雲助麦酒を注文。



そのうち、多くのテーブルで銀豆腐を使ったカツを注文する人が多いことに気が付く。それが、この店の「ウリ」だったようだが、後で知ってもしょうがない。ただ、みかけはあまりかわらないような感じだし、「豆腐でもカツと同じだねえ」というような声が耳に入るので、安心する。肉を大きく超える豆腐ということではなさそうだ。



また、ビールのお通しがすばらしく、ビジュアルも十分という感じだ。

そして、翌日の土曜日、夕食後に宿に戻るときにこの「銀かつ亭」の前を通ると、長蛇の列ができていた。昨日の店の道の向かいには姉妹店まで開店していて、こちらも長蛇。姉妹店の方はメニューは豆腐カツのみとなっていた。

旅行終了後に調べると、超有名店で箱根中から人が集まっているようだ。もっとも平日と週末の客数の大きな違いから推測すると、観光客様のみご用達なのかもしれない。

こういった「有名なことを知らずに、後で驚く」という例を考えてみたが、あまり思いつかない。NYで道に迷って、コンビニの前で日本語がわかりそうな女性に道を聞いて、後で、そういえば「MAKO-SAN」だったかも・・・とか。