箱根神社と九頭龍神社

2021-11-17 00:00:43 | たび
箱根の町は芦ノ湖の東南側にある元箱根とその西側にある箱根港の間が商業地域で、その間に関所があった。もちろん、現在の関所は単に観光資源に過ぎないが、江戸時代には全国の関所の中の関所であった。関所をはさんで東が元箱根で西には宿場があった。三島と小田原の間で箱根の山越えと関所での取り調べと言う二大イベントがあった。

箱根の神社と言うともっとも有名なのが箱根神社。元箱根のシンボルだ。奈良時代に遡るそうだ。現在は神話の中の三神をお祀りしているそうだが、多くの神社がそうであるように、山とか土地とか大河とかを敬っている原始的な宗教に神話が合体したのではないだろうか。何しろ、神社の全面には芦ノ湖、背後には危険そうな山肌をみせている箱根駒ケ岳という環境だ。

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そして、まずいったのは分社的存在の九頭龍神社。湖には九つの頭をもった竜がいて、この竜が嵐を招いたり、雷、噴火などの大技を使うといわれていたそうだ。直接村人をパクパク食ったわけではないので、濡れ衣だろう。萬巻上人という坊様がこの九頭竜をやっつけたそうで、今でも湖水祭というのが行われているそうだ。

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本来は、西武系の箱根園からロープウェーで駒ケ岳の頂上に昇って箱根の夜景と星空を眺める予定だったのだが、天候が急変。寒風が吹き始め、空は厚い雲に覆われ、箱根園から徒歩30分、植物園の中を歩いて九頭竜神社に到着。海の中に鳥居がある。

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そして翌日、元箱根の箱根神社に行く。元箱根の街中に巨大鳥居が立つ。

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少しだけ坂を上ると本宮だが、工事中のブルーシートが興ざめである。

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こちらも海中に鳥居があり、鳥居を背景に撮影を希望する人たちが長い列をなしていて、一瞬の隙に割り込み撮影に成功。

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なにしろ、人出が多い。