ポーラ美術館は半地下

2021-11-14 00:00:41 | 美術館・博物館・工芸品
前々から、いつか行こうと思って、なかなか行けなかったのが箱根仙石原に近いポーラ美術館。印象派の巨人二人(ルノアールとモネ)の作品を中心としたコレクションと、森林の中の屋外展示、それと建物自体、景観保全のため、高さを制限して半地下にしている。



もっとも、箱根のホテルなどは景観にお構いなく7階建てとか、派手な外壁とか無秩序のようにも見える。

行く前から知っていたが、ルノアール作品の多くが、渋谷の美術館に出張中で、モネと特別展として米国の女性芸術家ロナ・ホーン展が開かれている。ルノアールは十代から二十代の頃に展覧会で見て感動していたのだが、名作すぎて数点以外は感動が薄らいでいる。



モネはいい。高知県のモネの庭園に行ったぐらいだ。言うに言われぬような温もりが感じられる。館内はノーフラッシュでの撮影も可で、といっても精密に撮影して偽造絵葉書を作成する気はないので、室内の感じだけ写してみた。

建物の半地下構造だが、瀬戸内海にある地中美術館のように、すべてが地下ということではなくいわゆる半地下構造だ。



それと、ロニ・ホーン展。アメリカ人だが旅行で行ったアイスランドに魅了され、アイスランドをテーマにした作品にこだわっている。屋内展示が中心だが、屋外にもドラム缶大の白く大きな作品が置かれている。疲れたからといって、上に腰掛けて居眠りしてみようという気になってはいけないわけだ。作品名は「風葬」。居眠りしている間に鳥に体中の肉や内臓をついばまれる可能性があるわけだ。火山の国と火山の町。