江戸がえりドレス?

2021-06-22 00:00:15 | スポーツ
ついに五輪の開催が決まり、入場者数の上限も発表になった。少し前の情報では、販売されたチケットは席数の42%ということのようだ。大分前から、チケットの払い戻しは行われているので、結局、抽選で入手した人のほとんどは、チケットキープを続けていて、観に行くつもりということなのだろう。

海外から見ると、

当初は、感染率も低くうまくやっている国と思われていた。
しかし、日が経つにつれ、あれほどたくさんある病院のほとんどが役に立たないことが見えてきた。
しかも、流行のさなかに観光キャンペーンをしたり、ワクチンや薬の認可は遅れに遅れ、ワクチン開発に予算を付けようと国が言い出した頃には、多くの大手製薬会社は国の支援がないためとしてワクチンも治療薬の開発も撤退宣言していた。方針を決めるだけで1年以上かかるし、まずやらないだろう。
五輪があるというのに、本気で感染症対策をしているようにも見えない。

外国人からみた最大の謎は、何で、こういう政府が続いているのに、選挙での投票率が最低なのだろうか?という疑問で、やはり、いい加減な国民なのだろう、という確信を持たれただろうか。


とはいえ、五輪の準備は着実に進んでいて、以前から問題と思われていたボランティアのユニフォーム問題は、修正されることはなかった。



表彰式でのメダル授与の時にメダルを運ぶ方々のユニフォームだが、青っぽい上下である。

色落ちしたジーンズの色というか、ちょっと貧乏くさい。水吞百姓の仕事着に見える。あるいは柔道着にも見えるが、刑務所っぽいとか、形が半島っぽいとか散々な評である。

日本らしさを表現したと言われるが、その根拠は富士山を描いた青色のイメージだそうだ。つまり葛飾北斎の富士山の浮世絵なのだろう。ところが残念なことに、あの深みのある藍色は「べろ藍」と呼ばれていて、英語ではベルリン・ブルーということでドイツで発明され、はるぼるオランダ船で長崎に運ばれ、北斎がそれを購入して使ったもので、日本固有の色ではない。

実は、私の初見の感想は「忍者服」。忍者と言えば、黒とか赤(くの一)のイメージだが、目立つ色や形では忍者にならない。風景に溶け込むためには日本最大の職業である百姓の衣装でなければならないし、武器も農具に似せた鎖鎌などが常備品になる。



もう一つ、都内での外国人用のガイドを務めるボランティアのユニフォームは、どうみても追跡から逃れる旅を続ける素浪人。あるいは桜田門外の変の時の井伊家の侍。雪の降る日に陣笠と合羽を着ていて応戦に失敗した。忍者対浪人。