リコール返しで決着を

2021-05-21 00:00:57 | 市民A
愛知県知事に対するリコールが始まったのが第一幕とすると、署名に不正があったとして、第二幕の逮捕劇が始まった。県警というのは県知事の配下にあるわけで、知事の思うまま捜査が進むのかもしれない。とりあえず4人逮捕。

しかし、提出されたリコール賛成署名の43万5000人のうち83%が無効となったということは、単純に計算すると、リコールに賛成した人が7万4000人。代筆が36万1000人。ご苦労なことだ。ちなみに公約無視でカジノに突き進む横浜市長のリコールは、有権者数は愛知県より少ないが、9万人集めたそうだ。

愛知の件では9割が同一筆跡。すでに亡くなっている人の署名が何千人もあるということで、最初から発覚確定的なのにお粗末極まりないが、おそらく1割の不正票があっても気づいたのではないだろうか。

逮捕の罪状が「地方自治法違反(署名偽造)」となっているのだが、なかなか理解できない。というのもリコールに本人ではない署名をしたということが罪であって、地方自治法にはリコールの際の代筆について禁止するとかの条文はない。むしろ刑法の署名偽造。私印等偽造罪・私印等不正使用等罪ではないだろうか。三年以下の懲役。しかし、バイトで名簿書き写した人間を有罪にするのは難しい。

ところで、アルバイトを使った作業という原始的な方法だったから発覚したのだが、現在のAI技術でいえば、人工知能とロボットを組み合わせれば、全部違う筆跡で偽造できると思う。「全部違う筆跡にしてくれ」と命じておけば、AIが文字を作成し、ロボットアームが24時間書き続けるだろう。実行犯はロボットだ。今後のことを考えれば、リコールの代筆者だけでなく、代筆依頼者も厳罰になるという改正が必要だろう。

ところで、今回の逮捕だが名古屋市長選挙が終わってから捕り物が始まった。選挙への影響を避けたのだろう。既に犬猿の仲になった県知事と市長だが、決着をつけるには県知事が旗を振って名古屋市長のリコール運動をはじめてはどうだろう。第三幕が期待される。