将棋ペン倶楽部の表紙画

2019-11-02 00:00:23 | しょうぎ
将棋ペンクラブの会員専用誌『将棋ペン倶楽部・秋号』を読み始める。深読みしたい記事もあるが、まず表紙のこと。何の絵なのかと考えると、プレーヤーのドレスコードから推測すると、どうも韓国将棋のようだ。韓国将棋はチャンギというが、「チャンギ」をネット検索すると、シンガポールの国際空港のことがでてくる。市としては、空港と軍事基地と刑務所があるらしい。



チャンギは中国将棋(シャンチー)とよく似ていて、言っては悪いが、文字は少し違うが同じ駒と盤を使ってもできる(逆でもいい)。ただ、ルールは少し違っていて、シャンチーは攻撃型(短手数)、チャンギは守備型(長手数)のゲームと言えるそうだ。両国の歴史が反映しているのだろう。困ったことに南北でも少しだけルールが違うらしい。

盤の上に『象』という大きな文字と『将』『卒』『車』『馬』『炮』の文字があり、駒の種類を表しているようだが、残念ながらチャンギ駒には『将』と『炮』という表記はない。不思議なことに韓国将棋(チャンギ)の王様は『漢』であり、『炮』ではなく『包』である。おそらく画家が参考にしたのはシャンチーの駒だったのだろう。

ところで韓国に行った時に、現地の人に「わたしは日本では将棋を趣味にしている」と言ったところ、一気に信用を失ったことがある。どうもゲームの母国では、チャンギ愛好家というのは、日本でいえば雀士、パチプロといった職業の様だ。その知人の個人的見解かもしれないので、一般化する気はないが。


さて、10月19日出題作の解答。





角と銀を捨てるのだが、銀の方は持駒ではない方を捨てる。細かな上下運動が必要。

動く将棋盤は、こちら。(Flash版)

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今週の問題。



よくある簡単な手筋をつなげた問題。簡単なものをつなげても、たいして難しくならない。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。