信託博物館

2017-07-23 20:12:56 | 美術館・博物館・工芸品
丸の内にある博物館。新丸ビルの横にある三菱UFJ信託銀行のビルの1階にある。

そして信託銀行の中にあるからといって、『信託銀行博物館』ではなく、あくまでも『信託博物館』なのだ。

shintaku


それは、どう違うのかというと説明しにくいが、「信託」機能と「銀行」機能の両方を行うのが信託銀行ということだそうだ。さらに、信託銀行であっても信託銀行と名乗らなくてもいいということで、単に「銀行」と称している場合もあるそうだ。(二重国籍問題と同様だ)

なぜ、日本では銀行と合体したかはよくわからないが、前の大戦の後半でそうなったらしい。臣民の財産を預かって、増やしたのではなくもしかしたら戦争のために使ったのかもしれない。郵便局と同じだろうか。

個人的には、何も信託したくはないのだが、なぜか2行(SMBC信託銀行と三井住友信託銀行)に口座があって、内一行は残高ゼロ。


では、信託のことだが世界各国に似たような制度があり、日本では空海が、信者の寄進したおカネで教育機関を作ろうとしたのが最初だった。今では教育機関が作りたいなら権力者の妻と仲良くするのが正解だが、空海の方法は正論。そして次に織田信長。こちらも動機不順だ。自分の集めた年貢を京の商人に運用させて天皇にみついだそうだ。こちらも天皇の政治利用だ。

そして、ヨーロッパでは二つの流れがあり、一つは遠隔地へお金を持って行かないで、いわば為替のように紙切れをもっていけばいいというような商業的機能。そしてもう一つは「十字軍」に参加した兵士が、自分が戦死したときの遺産の処分につき、遺言の執行のためのものだった。

米国では、それらの問題もあったが、資本家の出現で、おカネを急激に増やしたい人やおカネがなくて困っている人が投資信託を始めたことにもよるようだ。


で、一回り見学したのだが、さて自分では何か委託するようなことがあるのかと思っても何も想像できないのだ