須磨海浜水族園の奇妙なトライ

2017-07-12 00:00:35 | たび
須磨は神戸中心街より西側にあり、典型的な住宅街だ。その海岸にある水族館だが、一味違うことが多い。

まず、水族館ではなく水族園。確かに、建物の中だけではなく建物外に亀がいたり、イルカショーをやっているのだが、普通はそれでも水族館というのだが。

そして、JRの須磨駅で降りてはだめだ。そこにはなにもない。慌ててスマホで調べると、一駅隣の須磨海浜公園駅から徒歩5分ということになっていた。

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そして、まず出会う珍生物は、「オオグソクムシ」。体調は15センチほどもある。カニやシャコと同じような甲殻類の一種だそうで、深海に住んでいるそうだが、暗い部屋の水槽の中でうごめいている。暗いといっても深海よりはずっと明るいだろうし、水圧も違うところでは色々と不愉快だろう。せめてうまいエサでも食べさせてくれ、といいたいだろうが、たぶん毎日同じエサなのではないだろうか。ちなみに、名称のオオグソクムシではなく「オオグンソクムシ(大軍足虫)」と記憶違いをしていた。作業現場で履く白の綿の靴下を軍足というのだが、決定的に色が違う。

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そして、アナゴのチューブ詰め。どうもアナゴは群生するのが好きらしい。どうもこの水族園は、非日常的なゾクッという感じがすることが多い。


そして、芸をするのは、普通はイルカであって当園でも楽しめるのだが、めったに見られないのが、ワニの芸。

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「さかなライブ劇場」という場所があって、さかなでもないのにイリエワニのお嬢様が、空中に吊られたエサに水中からジャンプしてくわえるというダイナミックなもの。厳重なガラス越しに撮影するので見にくいし、やはり哺乳類と異なって、動きが予想しにくいので、空飛ぶワニの撮影には失敗したが、水面でエサを取るタイミングをはかっているということは、知能を使っているようにも思えた。

イルカはかなり頭がいいことは知られているが、ワニの知能については聞いたことがなく、近づくものをなんでもガブリと思っていたが、ワニにも知能があって訓練によって賢くなるということであると、何か心の中に不穏な気分が高まってくるわけだ。賢いワニというのは、なにかあってはいけないような気がするわけだ。

ということで、どうしてもワニよりも人間の優位を主張したい人のために、園内のカフェには、ワニやピラニアを使った料理が提供されているそうだ。これも不安な気持ちにしてくれるわけだ。本来はピラニアやワニが人間を襲って食ってしまうはずが、逆のことをしている。アマゾンの方では、人を食ったピラニアやワニを捕まえてレストランで料理にして食ってしまうことなんかないのだろうか。