JR東海の駅弁は、なぜJR東より旨く感じるのか

2015-10-02 00:00:34 | あじ
いきなり、問題発言のタイトルを書いてしまったが、「旨く感じるのか」というフレーズのところは「旨いのか」と最初に書いてみたのだが、あまりに独断的かと、微調整。

東京駅で東海道新幹線に乗るときに、八重洲側にはいきなり新幹線の改札口から入ることが可能だが、丸の内側からは在来線の改札を通ってからでないと新幹線には乗れない。

この構造で問題があるのが、大きく言って二つ。

一つは、新幹線から降りた時に、丸の内側(たとえば郵便局とか丸ビル)に行くべき人が、いきなり八重洲口のJR改札の外に出てしまうと、途方に暮れることになる。切符は回収されてしまい、約束に10分遅刻し、雨に濡れたり、汗の大放出になり、ブルーな一日が始まる。

また、ほとんどの利用客は在来線への改札口に出てから乗換えたり、駅から外に出るのだが、つい最初の新幹線改札口で切符を取り忘れ、その後、大問題を引き起こす。そのため、一日中、注意喚起の放送が流れるだけでなく、一日中、駅員が喉を枯らして叫んでいるが、わかっていても一瞬切符を取り損ねると、あっと言う間に改札機の中に吸い込まれてしまい、駅員に頼みに行くと、「何番の改札機ですか」と聞かれ、どの改札機だったか正確に言えないことに気付く。

余計な話ばかり書いてしまったが、この在来線の構内部分で売っているのがJR東日本の子会社が作っている駅弁で、新幹線の構内で売られているのがJR東海の子会社が作っている駅弁だ。

ということで、どちらを買うかチョイスできる。(もっと言えば、コンビニもあるので、コンビニ弁当という筋違いな方法もあるし、崎陽軒という手もある)

で、色々試してみると、東海>東ということではないかと感じている。

たぶん、基本コンセプトが真反対なのだろうと思っているのだが、東の方は「いつまでも変わらぬ伝統の弁当」で、東海の方は「変わり続ける革新の弁当」という感じがする。

jrtokai


今回も、東海の鮭は、塩麹で味付けしてから焼いてある。それと、具が詰まっていない。具が詰まった方がお得感はあるかもしれないが、なんとなくゆとりがないような感じがある。

それと、東海のエリアは、東京→横浜→名古屋→京都→大阪→神戸と「味にうるさい地域」が多い。もともと、江戸時代から金持ち路線(だから明治になって、東海道線が最初にできた)だからだろう。

一方、東日本は、北へ北へと、あまり裕福な大名はなく、美食に疎いエリアだったのだろう。利用客が味に求める期待値が低いのだろう。


ところで、JR東海の新幹線の車内販売の弁当は、もっと旨いらしく、予約もできるのだが、なにしろ予定の立たない旅程を強いられることが多く、まだ予約弁当にトライしたことはないのだ。