ギリシャってどんな国?

2015-10-29 00:00:30 | 投資
田中貴金属から送られてくる小冊子で、ギリシャの特集が組まれている。

財政危機の国でお騒がせ中だが、「美しい国」なのか「醜い国」なのか。

まず、美しい面から言うと、ユネスコの世界遺産リストに19もの登録がある。その多くは古代遺跡だが、一部は地中海の島々に残る中世の街並みや建造物も含まれる。

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で、日本にあるギリシャ大使館で聞いた話が並ぶが、国民性は家族や友人を大事にし、明るくフレンドリーで話好きでコーヒー一杯で何時間も話すそうだ。名古屋のオバチャンといったところか。

食べ物は地中海の魚で、海の塩分濃度が高いため、食べごろの味で、オリーブオイルとレモンとオレガノで味付けで地元のレストランがおいしいとのこと、名古屋じゃなくなった。

で、これらは大使館の話なので、自国民を悪く言うわけないのだが、国際経済アナリストで金投資に詳しい豊島逸夫氏のレポートは辛口だ。

要するに「アリとキリギリス論」。

公的債務が多大なギリシャと日本を比べて「アリとキリギリス論」を展開する。というか、ギリシャとアイルランドの比較をする。

アテネでは市内に金の買取市場があって、多くの国民が通っているそうだ。要するに、職もなく貯金もなく、家の中から探し出した母親の形見の品とか先祖の遺した金貨とか持って生活を食いつないでいるそうだ。日本でも買取業者がにぎわっているが、「たんすの奥から出てきた忘れていた宝飾品が、こんな値段になってラッキー」というようなノリだろう。大違い。

どうも、ギリシャではキリギリス型は、もはや破滅の瀬戸際で、アリ型も貯えを放出しはじめていて、まだ冬が続いて春が来ないということらしい。

一方、アイルランド人は勤勉で教育水準が高く、国内治安がいいし島国で景色もよしということで日本に似ているということだそうだ。既に欧州債務危機からは脱出していて、多くの企業が欧州の拠点をここにおいている。

ということで、アイルランドも日本も貯蓄率が高いアリ型国家だから安心ということだそうだが、結論を出すのが簡単過ぎるような気がする。

ギリシャは北アフリカからの難民が殺到して困っているようだが、まさかアイルランドに船で向かう難民はいないだろう。