ノーベル賞発表と時間厳守のこと

2015-10-09 00:00:16 | 市民A
ノーベル賞の発表を、財団のホームページの動画で観ている。

あらかじめ、各賞の発表時間が決まっている。(いつもそうなのだが文学賞をいつ発表するかだけが、あいまい状態で、発表時間が突然発表されるという二重構造になっている。

で、医学生理学賞の時は、興味なかったのだが、あまりに面白い人が受賞したので、物理学賞、化学賞、文学賞と連続して観たのだが、発表時刻が近づくと、ホームページ上にカウントダウンの表示が出るのだが、これがくせ者で、残り0秒になっても、何も起こらない。プレゼンターが現れないからだ。

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そして自然科学賞の方は、物理学賞では3分遅れ、化学賞では4分遅れで、3人の方が登場し、雛壇に座り、まず1分間雑談して、そのあと発表なのだが、なんとなくもったいつけていて、わかりにくい。


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一方、文学賞の場合、ひな壇はなく、白いドアをあけて発表者が登場なのだが、こちらも時間通りにはドアが開かない。2分遅れでドアが開き、女性一人が、ただちに受賞者を読み上げてしまう。

いずれの賞も、発表者が遅刻ということだ。3分、4分、2分。

だいぶ前だが、EU圏内で活躍されている女史(大野ゆり子さん)の講演を聞いた時に、EU各国が無理やりに組織や大企業を域内多国籍化するためにフランス企業がイタリア人を雇ったり、ドイツ人を雇ったりしているという話題になり、「会議の時に大変困ったことが起きている」ということになった。

ドイツ人は会議開始時間のキッカリ30分前に着席して待つのが普通だが、イタリア人はかならず30分遅れ、その上、隣の席の英国人のネクタイを裏返して、ブランドを確認したりするそうだ。

今回の発表式は、単に数分遅れただけで、スーツのブランドの話を雑談で入れたりしたわけじゃないのだが、それでは、1分をさらに四等分し15秒刻みの正確無比の新幹線のダイヤを確立させた結果、インドネシアでの新幹線入札で負けることになった日本人は、どう考えるかということになるが、

たぶん、発表時間の3分前に、部屋に入り着席し、定刻から1秒以内の誤差で名前を読み上げるのだろう。おおみそかのテレビ東京のジルベスターのようなことになるだろう。

まあ、つまらないことにこだわるのが特徴の国民だから・・