こうして時代は終わるのだろうか

2011-05-21 00:00:28 | しょうぎ
今回の名人戦を見ていて思うのだが、名人(羽生)、挑戦者(森内)ともに、最強の時期の対戦じゃないなあと思えてしまうのだ。一年間の順位戦リーグの結果、相対的に強いからこういう対戦になるのだろうが、そろそろ時代が終わりつつあるのかなと思ったりする。もちろん、次の時代がどうなるのかわからないが、コンピューター名人なんてなると、将棋というゲームは終了するだろう。

将棋というゲームを終了させるために、ソフトを開発するということになるのは、ちょっと悲しいのかもしれない。ただ、今のところ詰将棋を作る方は、まだソフト開発者の餌食になっていないようなので、詰将棋の相対的価値が高まるのかもしれない。


その前に、来年2月1日に予定されているA級順位戦8回戦、谷川×羽生戦で、負けた方が降級引退なんてことだって確率的にはある。確率だけ言えば、両者降級引退だってあるかもしれないし、それはそれで、喜ぶ棋士はたくさんいるだろうか。

次の会長は谷川氏で堅いのだろうが、さらにその次の会長の座をめぐっては、同世代同士で争うことになるのだろう。そうなると、早めに引退して、組織の運営方法でも勉強していた方がいいのかもしれない。


さて、5月7日出題作。

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▲9三桂成 △同玉 ▲9二桂成 △同玉 ▲9一桂成 △同玉 ▲8二角 △8一玉 ▲7一角成 △同玉 ▲6三桂 △同飛(途中図1)。

桂の三連捨ては、まあ景気付けみたいな手で、盤面の整理を始める。▲6三桂△同飛と逆王手を掛けさせる。途中図1より。

▲6三同玉 △7五角 ▲同香 △7三銀 ▲同香 △8二玉 ▲7一角 △8三玉 ▲7四銀 △9四玉(途中図2)。

銀の中合いから、空中遊泳になる。途中図2より、▲9二飛 △8四玉 ▲9三角成 △9五玉 ▲7五馬 △9四歩 ▲8五馬まで29手詰。

意外に逃げられない。▲9二飛は▲9一飛でもOK。9六のと金は最終手から飛車切りで念を入れて詰める手があるので配置(不要かも)。

動く将棋盤は、こちら


今週の出題。入玉問題。



よく考えてくだされ。

わかった、と思われた方は、コメント欄に、最終手と手数と酷評を記していただければ、正誤判断。