花の美術館

2008-10-19 00:00:26 | 美術館・博物館・工芸品


花の名前もろくに知らないのに、こんなところにいてもいいのか、と思うのだが、10月のある日、千葉市稲毛区にある花の美術館に入った。どこからどこまでが敷地なのかわからないが、ようするに無料。大きな温室もあって、そこに入るには燃料代80円が必要らしいが、当日は結構暑く、とても熱帯植物と付き合う気にはならなかった。

なぜ、そんな場所に行ったかと言うと、この近くのある場所に数名で行く途中に、お昼になり、この向かい側にある「千葉市中央卸売市場」の中の食堂街で昼食を取ったことが原因。まあ、中年が何人かで食事に行くと、「アレは医者に禁止されている」とか「カロリーがどうのこうの」とか「飲み薬との関係があって、食べられない」とか「歯が欠けていて、固いものは」とか全然楽しくない最大公約数探しがあって、結局、端から端まで食堂街を歩いて、蕎麦を食べたりする(参考:私はウニでもイクラでもトンカツでも、高いものは何でも食べるので、豪華食事への招待は大歓迎)。





その結果、大幅に昼休みが余ってしまい、地元に詳しい糖尿病系の方々が、時間が余った責任を埋め合わせようと、向かいの公園内にある花畑エリアでの園遊会を提案し、断る理由が見つからなかったわけだ。

そういえば、ルノアールやモネといった印象派の画家達は庭に花畑を作っていて、さらにあちこちに引越しも敢行している。日本人は空き地があるとすぐに大根やオクラや芋を植えたりするのだから、文化が違うのだろうが、日本の真似をしていたはずの中国は、最近、庭に花を植えるのが流行っているようである。まあ、花の写真でも写してみようかと。

しかし、自分でも呆れるほど花の名前を知らない。早い話が「サルビア」だけ。次々と名前を言い続ける同伴者に対して、思わず、「年取ると、興味が動物から植物に移るんですよね」と罵詈雑言をはく。未来の自分に対して言っていることに10秒後に気づく。

そして、場にまったく似合わないスーツ男たちは、所定の記念撮影場所で謎の営業用の微笑を作ってみたのだが、顔の部分だけピンボケになってしまった。



興味が「植物ではなく動物」という人のため、猫が放し飼いになっている。猫の興味も花ではなく、来訪者のお弁当のおスソ分けであるのは言うまでもない。

追記:猫が放し飼いになっているからといって、子猫や子犬を置き去りにしたり、隣接する池にカメを放したり、夜中に仏様を運び込んだりすると、その行為に対応した法律で処罰されることになるので、念のため。