クッチーナ・フェリーチェで買ったもの

2007-08-02 00:00:30 | マーケティング
0eb93c36.jpg今、大繁盛のクッチーナ・フェリーチェ(La Cucina Felice AOYAMA)へ行く。別名、青山の合羽橋とでもいうべきか、かなりEU的な先進の調理用具が買える。この店で、何かコジャレな物を買ってプレゼントするというのが「交際中の女性の自宅に上がりこむ為の作戦の一つ」らしい(贈った包丁で、将来、刺されたりバラバラにされても知らないが)。

場所は、東京メトロの表参道駅から青山通り(国道246)を渋谷方面に向かい、青山学院正門の道路反対側にあるMUJIの店の脇を路地に入って数分歩くと、突き当たり感のある場所(突き当たりではない)に新しい白い中層ビルがあり、その1階である。

まず、店舗が広い。楽しい反面、探すのが大変だ。新しい調理器具というのは、覚えにくい妙な名前がついていて、店員さんに聞くのも難しい。第一、今まで見たこともないような器具は、店頭で発見するしか入手する方法はあり得ない。が、目的の商品は決まっていた。正確な商品名はよくわからないし、実は、入手したあとも、包装を直ちに捨てたのでわからないままになったので、私が勝手にリネームしてみた。

パイナップル・ドリル

つまり、パイナップルを買ってきた場合、普通は、それをバラして切り刻んでテーブルに載せるまでに、結構な格闘をしなければならないのだが、それを簡単に行うための器具である。

種を明かせば、テレビで観たわけだ。TBS傍系会社に所属するアズミアナとオセロ(二人とも)が出演していたのでTBS系と思うが、いとも簡単にパイナップルを解体していたのだが、TVでみても、どうにもよくわからないわけだ。普通考えれば、パイナップルをバラすなら、

1.ヘッドとボトムを切り取る

2.円筒型に繰り抜く、あるいは皮をむく

3.芯を繰り抜く

4.円筒を輪切りにする

という4段階(2と3は同時にできるかもしれないが)作業が必要と考えられるわけだ。

0eb93c36.jpgで、謎を解読するために、現物を入手に行く。→ところが、店頭品切れ。やむなく、発注することにする。手ぶらで帰るのは嫌なので、余計なことに、隣にあったアボガドカッターを購入してしまい、さらに、ポイントカードまで申し込んでしまう。

ところが、品切れ入庫待ちだったものが2日後に宅配される。店頭品切れはアボガドカッターを売るための戦術だったのだろうか。

そして、ついにパイナップルと対決の日がくる。しかし、パイナップルは工場生産品ではないので、個体差が激しい。一応、妥当なサイズのものを買ってくる。

作業1はパイナップルの葉のついた頭を落とす(おおた注:実際に生えているパイナップルは、葉の部分が下で、果実が上なので、「頭」という表現はまったく間違えなのだが、便宜的表現)。これは包丁で行う。

作業2は切り口にカッターのついたステンレスの円盤部分をあてがう。

作業3は取ってを持ち、右回しにグリグリと回転させる。すると、円盤部分がナナメに果実に食い込んでいき、10回転ほどして底に到達する。(底は固いので、ゴリゴリという感触に変わる。)作業はこれで終わり。

そのまま、えいっと取ってを引張ると、すっぽりと中身が現れる。

0eb93c36.jpgどういう状態かというと、中の芯は既に抜けていて、パイナップルが螺旋型に切り取られている。表現はかなり悪いが、「立体蚊取り線香」というか「ヘビのとぐろ」というか「腸詰ソーセージ」というか、実はバネのように一本なのだ。

取ってを抜いて、上から縦に包丁を入れれば、半切りドーナツ状のパイナップル片が一気に完成する。確かに、全作業が2分で終わる。


ところが、パイナップルを繰り抜いた後の容器状のボディだが、まだたっぷりと側面に果肉は残っている。当り前の話で、パイナップルは工業製品ではないから形は一つずつ違う。この残りのボディについた果肉の処理だが、一般的には3つの処理方法が考えられる。

1.そのまま捨てる

2.パイナップル容器を使ってフルーツバスケットを作る

3.容器をばらし、魚の三枚おろしのように、果肉を切取る

たぶん、米国人は1を選び、日本人は3を選ぶだろう。2を選ぶのはハワイの日本人向けレストランだけかな。


0eb93c36.jpgそして、ついでに買ったアボガドカッターは、いまだによく使い方がわからない。アボガドに対して器具が大きすぎる。


そして、この店で、次に売り切れそうな商品は、「手動ひき肉器具」かもしれない。もちろん、ミートホープ社の影響であって、バラバラ殺人事件発覚の影響ではない。

さらに、パイナップル・ドリルはステンレス製なのだが、実は中国製。錆びないはずのステンレスがパイナップルの強い酸で茶色になったりすることはないのだろうか。


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