1 ShotLog-20 下から見たり、上から見たり

2006-09-30 01:04:08 | PHOTO
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東京は、上から見ると、あまり美しくない、と言われる。六本木ヒルズからの眺めは、ぜんぜんよくない。

といっても、ヒルズの住人のうち一人は、まもなく眺望を失うことになりそうなので、今が見納めなのかもしれない。

要するに、街にポリシーがないため、雑然としている。さらに制限法令が時々変わるので、ビルの構造もまちまちになる。「美しい日本」とか、また新しい考え方が登場して、新しい規格でビルが100本ほど建ち、また次の政権で・・


そのため、ビルを下から見たほうが被写体としては様になることが多い。ビルと空間の間合いの取り方だ。


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ところで多くの高層ビルの展望室は有料で500円程度必要なのだが、無料の場所がある。都庁である。ガウディのサグラダファミリアの様に塔が二本並んでいて、どちらも無料だ。

思い切って逆光を利用して地上の混沌を消去してみた。杉並方面。高級住宅街も低級住宅街も、逆光の前にはみな平等だ。欧州系の宗教団体が布教活動に利用する肖像画では、いつもご神体に後光が描かれているが、「神の前の平等」ということか・・





002a61e1.jpg実は、無料を利用して、ツアーに組み込んでいるツーリストがある。赤坂のサントリーホールの無料オルガンコンサート(月1回の昼休みの無料開放時)にも、略称キンツリというツアーが押しかけて、顰蹙を買っていたが、都庁には外人ツアーがくる。

たまたま、この日は、エレベーター同乗者にBRICS系の方々が乗りあわせ、カレー専門店の匂いになってしまったのだ。