テポ2は、どこへ行く?

2006-07-08 00:00:48 | 市民A
9a56934e.jpg3発目のミサイルは沿海州に落下したのだが、テポドン2号の失敗と言われている。しかし、2段目にも点火されていた場合、どこまで飛んでいったのだろうか?

どうも基地と落下点の直線上をみると、北海道とサハリンの中間を通過し、カムチャッカの南からアラスカ南部の方向にむかっている。案外、アラスカそのものを狙ったのかもしれない。産経新聞は、ハワイ周辺を狙ったのではないかという説を紹介しているが、根拠としてアラスカ方面を狙うと精度の不正確性からいって陸地に着弾する可能性があるから・・と書いてあるが、逆に陸地を狙ったのではないかとの感じもある。

9a56934e.jpgそれでは「戦争になるではないか」と思うが、もはや戦争を始めるしか、現王朝体制の維持が困難になっている可能性がある。韓国の太陽政策に対しても、北側は100万人の陸軍の削減をまったく行わなかったわけだし、韓国の政権も、もうもたないだろう。ロシアにしても。自国の経済水域にミサイルを撃ち込まれれば、支持などできなくなるだろうし、ロシアが積極的に王朝支持をする意味はまったくない。

中国は面子をつぶされた上、日本海北部から北太平洋海域は米中間の大量交易ルートである。特に、中国北部と米国間の航路は津軽海峡経由で日本海を航行する場合も多く、なんらかの政策変更をせざるを得ないだろう。妙な政権を支援しすぎるといずれ手に負えなくなることは米国とアフガンの関係からも容易に連想できる。中国にとって、北朝鮮のもつ意味は、「アメリカとの間の盾」だろうが、盾が勝手に動き回ると困るはずだ。


9a56934e.jpg以前、弊ブログ2005年2月8月「もう一つのペイトリオッツは?」に、ミサイルの性能等は書いたので再読されたいのだが、テポドンはやっかいなのだ。何しろ高度1000キロという宇宙空間まで飛んでいく。マッハ20というのも速い。

では、迎撃方法は?といえば、サッカーのロングボールのような話なのだが、打ち上げ直後に迎撃する(イージス艦から3M-3ミサイルを発射)方法か、落下地点で改良型パトリオッツで迎撃するかということになる。そして、それぞれ問題ある。

まずイージス艦だが、いわゆる高度情報集約型のイージス艦というだけでは迎撃能力はない。さらに迎撃システム3M-3を装備してはじめて盾となる。とりあえず、今日段階では3M-3は米軍しか配備していない。自衛隊の配備は来年に間に合うかどうかだ。さらに、3M-3は高度200キロまでが受け持ちエリアである。つまり、テポドンのように1000キロの超高度に飛んでいくミサイルは、打ち上げ後、数分以内に迎撃しなければならない。そして、6月末に米軍は太平洋上の演習で約5分間で迎撃に成功している。


9a56934e.jpg一方、パトリオッツ改良型は守備範囲が半径20キロ程度なので、日本全土をカバーしようとすると100基は必要となる。まだ全国配備は完了していない。が、これも着実に配備は進んでいく。イージス艦はまもなく、韓国、台湾なども配備する予定なので、1~2年後には北朝鮮は完全にミサイルを封じ込められてしまうはずだった。

では、ミサイル攻撃があった場合のサバイバルだが、いくつか考えてみる(もちろん保証はなしだが)。

1.ミサイル侵入方位を知ること。
おそらく、ノドン、スカッドなどは角度30度~45度のように斜めに落ちてくる。上からではないだろう。となれば、山とか大ビルとか陰に隠れる場所の方が安全ということになる(もちろん地下の方がいい)。愛読ブロガーさん(奄美とブラジルは省略)の推定住所とノドン基地とを直線で結んだだいたいの方位図をGoogle Earthで作ってみた(クリックでちょっと拡大)。北九州、京阪神、名古屋、首都圏(YokohamaとKamakuraの間になぜかKisarazuがある)。もっと細かいものは、各自製作されたし。

9a56934e.jpg2.ミサイルの当たったビルは、30分以内に倒壊すると思え。
鉄骨のビルでは、鉄骨が熱で耐久力を失うことから、コンクリートで鉄骨を覆い、30分間は鉄骨が剥き出しにならないようにしている。逆に言えば、高熱を受けると30分後にはむき出しの鉄骨が熱で耐久力を失うことを意味している。ビルの一部が被弾しただけのようにみえても、絶対にビルから逃れること。

3.どこにPAC3が配備されているかについては最高機密だが、人口密集地や原発とされている。

4.日本国内で”同胞が多くいそうな場所にはミサイルを撃ち込まない、ということはない”と考えられる。(同胞を守るなどということは考えていないだろうし、ミサイル精度もない)


ところで、北朝鮮のマネーロンダリングの多くはマカオのカジノで行われていたという報道から、思い出した話がある。2005年7月19日「ゲーミング・マーケットって・・」で書いた話なのだが、2007年にオープンが予定されている「PONTE16」という再開発計画のこと。出資するマカオ・サクセス社の増資計画の説明会に行った時、違和感を感じた件なのだが、マカオと細い海峡を挟んで隣接する珠海市(日本人買春事件で有名になったが中国最悪の犯罪都市という人もいる)を結ぶ海底トンネルが完成するという件である。

といっても、これが自動車の道路ではないのである。自動車用の海底トンネルは既にある。二本目のトンネルは、クルマが通れない道路だそうである。歩行者用トンネル?。そしてそのマカオ側の入り口は、カジノの入る新しいホテルの中からということであった。そんなトンネル、怖くて歩けないような気もするのだが・・