現代植物画の巨匠展(~7/2)

2006-07-01 21:49:17 | 美術館・博物館・工芸品
1b4f5b56.jpg損保ジャパン東郷青児美術館(新宿)で開かれている「ボタニカル・アート」の展覧会。実は、そういう分野が確立されていることをはじめて知った。まず、植物画は学問なのか?あるいは芸術なのか。

学問か?芸術か?ということに現代で答えをみつけることは難しい。どちらかというと「芸術に近い」ような気がする。植物の特徴をデフォルメし、写真よりもリアルな姿をあきらかにしようということだろう。今回出品された作品は、ほとんどが紙に書かれているし、植物の背景は白である。しかし、これも流派が様々で、もっと絵画に近いものもある。

1b4f5b56.jpgそして、気付いたのは、これは日本でも江戸時代の盛んだった「博物学」と同じではないだろうか?ということ。昨年、国会図書館がとりあげていた「描かれていた動物・植物-江戸時代の博物誌」でも同じようだ(もちろん日本画に遠近法が導入されたのは明治以降)。このホームページもたいへんよくできている。

ところで、会場は大入り。インド・オーストラリア・南アフリカといった地域の作家が描く色鮮やかな植物絵画は、いかにもこういう絵が好まれるのだろうか。絵葉書を買って、自宅で拡大コピーして額縁に入れて壁に掛けてみると、世界の植民地王になった気分になれるのかもしれない。

1b4f5b56.jpgところで、この美術館の本業である「保険事業」は保険金未払などの不祥事で業務停止処分を受けた。その後、他の証券会社もいくつかの処分を受けた、と思ったら、他の会社からはすぐに「反省文」が送られてきたのに、損保ジャパンはなしのつぶてだ。個人的には、ここ数年、2回怪我をしたり、ゴルフクラブが折れたりで損保ジャパンに支払請求したが、容易なことではなかった。こちらを「保険金詐欺」のように露骨に疑う。「保険会社変えますよ!」と脅かしてもあまり効き目がないようなので、担当者ではなく上司を怒鳴りつけ、満額獲得してから、徐々に他社に乗り換えている。