人気blogランキングへ 今日は昨日より暖かかったですね。
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コレは2000年モデルから使われているシールタイプのハブベアリングです。
中々耐久性もよろしく、ハブシールの交換もグリースの入れ替えも不要で、ほぼメンテナンスフリーかなと思っていました。
ちなみに、ジャパン価格は8.800円也!
継続車検での点検整備では、ワタシは必ずシールベアリングといえども、指先で回転させてチェックいたします。
しかし、回らない!
この図はハブベアリング②の記事で紹介したものですが、回らない原因は②だと思われます。
やはりこれも以前紹介したSSTです。今回のハブベアリングはコレがないとドウにもなりません。
奥に入りすぎてしまったベアリングを、少し抜いて適切に入れ直せば快調になるはず。
ところがビクともしない!
あまりにも力いっぱいヤッタものですから、ベアリングに挿入してあるコレットが抜けてしまう始末。
ハブを加熱するしかないと思い、ドライブプーリーを外そうと取り付けボルトを抜き取りました。
そこで、チョット思い当たるフシがあり、この状態で再度アタック!
抜けました!
青矢印のスリーブと赤矢印の部分にご注目です。
スリーブの肉厚は薄く、アクスルシャフトを強く締めれば変形するでしょうね。
赤矢印の部分にはベアリングが当たった形跡もありませんが、それでも奥に入りすぎていたのです。
抜いたベアリングには余りにも大きな力が加わってしまったので、新品のベアリングに入れ替えました。圧入にもSSTを使いますが、今度はスンナリ。
抜けなかった原因は?
今回は時間がなかったので計測して検証はできませんでしたが、原因はこのハブの形状にあるのではないかと仮定します。
つまり、赤矢印は軽量化と材料節約のためか空洞になっています。青矢印はネジのゆるみ止めと以前に解説いたしましたが、5mm程度のネジ山がない部分があります。
ドライブプーリーは、45~55Nmという強大なトルクで締め付けトルクが指定されていますが、これによりハブが変形したと考えるのが自然でしょう。
コレットの先端は壊れる寸前でした。
ボールを介して長いボルトを締めると先端が開く構造になっています。
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一般的にクルマなどのフロントハブでは、テーパーローラーベアリングを対で使って与圧を作りますが、ハーレーのこのシールベアリングの前身のテーパーベアリングでは、与圧でなくエンドプレーが必要となっています。
このベアリングの使い方は与圧で遊びを取る一般的な使い方で2と3では求められる加工精度と剛性が異なりますが設計的には用途によりどちらも正解です。
一般的に基準側は完全に固定され、反対側はベアリングが軸方向に滑る設計で無いと正しい与圧が作れませんが、今回のようにベアリングがかじった様な状態では確かにマズイですね。
先日私がフロントホイールを組み付ける際に云々で50ミクロンのガタを確認しろと有ったのはこの与圧の話ですねぇ。
今週再度ばらして見てみようかなぁ・・・?
http://www.jp.nsk.com/tech-support/manual/abc/10/index.html