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ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

ロッカーアーム

2006年03月03日 | シリンダー、シリンダーヘッド
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Simg_0052
ロッカーアームの左側のナットを外せばこのように取り出すことができます。
ロッカーアームはカムの動きをプッシュロッドを介して、力の方向を変えてバルブを押す大事な役目を担っています。
その割りにジミーな存在ですね。

Simg_0056_1
アームはロッカーカバーの中で、このようにロッカーシャフトに支えられています。

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ロッカーシャフトはナットでケースに固定されていますけれど、その面圧にはアルミのカバーでは耐えられないので、写真のスペーサーが存在してアームのスラスト(軸方向の力)も受け持っていますが、強く締め付けられているので矢印のように座屈してしまっています。

Simg_0048
座屈するとスラスト方向のクリアランスは小さくなるのですが、不思議なことにコレは0.5mmほどありました。
クリアランスの数値はマニュアルにも記載されていませんが、キツクなってはダメで自分の重さで動くようにしてください。

Simg_0085
クリアランスを調整するのには、シムを使う手もありますが、スペーサーにあたる部分を削ってしまうほうが良いでしょう。
今までに見たシムは皆潰れていました。

S3_6
このクリアランスが大きいと勿論異音の原因にもなりますが、バルブとロッカーアームの接触面を潤滑する青矢印のオイルポートから出る量が少なくなってしまいます。
つまり、ロッカーシャフトを潤滑してから赤矢印のポートを経てココから出るオイルが側面の隙間が大きいと、そちらからでてしまうのですね。
社外品のパフォーマンスパーツでは、ココにOリングを備えたものもあります。

S1_6
潤滑が悪いと、このようにバルブとの当り面が破壊されてしまいます。


Simg_0072_2
普通はこのくらいに磨耗しています。
少々ならオイルストーンで修正できますね。

Simg_0078
こちらはプッシュロッドとの当り面です。
キズなどないかチェック・・・・・・。

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各部に充分オイルを付けて組み込んだら、ヘッドに取り付けます。
ガスケットはこのS&Sのケブラー入りがベストではないでしょうか?





















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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
自分で作業してて怪我すると誰も後始末までしてく... (祇園精舎の鐘の声)
2006-03-04 05:11:30
自分で作業してて怪我すると誰も後始末までしてくれないので痛みに耐えて後片付けするのが辛い時が有りますが、年期の入った指先を拝見するとこれまで踏み越えられて来た場数の多さを容易に想像させられてしまいます。

自分でヘッドカバーの「目玉」から出ていたオイル漏れを直すのに分解した事が有ります。マニュアルの規定値通りにロッカーシャフトの取り付けナットを締めたらロッカーアームの動きが物凄くキツクなって慌てて弛めた事があります。オーバーヒートと事故を経験したエンジンはあちこちにその痕跡を残して居るようです。もちろん素人がいじった不始末もあちこちに残して居ますけど。

まるで重心のずれた積み木を積み上げていくようにドンドン歪が溜まってイザ走り出した時すぐに止まったりしたもんです。
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そうなんです。 (ピストン)
2006-03-04 09:31:53
そうなんです。
わが肉体はカケガエのないSSTで、指先の皮膚はちょっとした切り傷でも血は出ないし、熱いものを触ってしまい白く焦げたような火傷も3日で治ってしまいます。女房には良くサイボーグ?と言われます。
でも寄る年波には勝てず、近くと小さいモノが見づらくなり、 祇園精舎の鐘の声さんの仰るようにアチコチは重心がずれた積み木です(笑)。
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