一般的に錆びにくいと思われているアルミ製のブレーキ部品も、水分を呼ぶグリコール系のブレーキフルードを長年そのまま使用しているとこのような状態になってしまいます。
アルミニウムが錆びにくいと見えるのは表面に酸化アルミニウムの薄い不動態皮膜ができるからで、ただしこれは乾燥した環境だから成り立つといえるようです。アルミニウムのいわゆる白錆は水和酸化アルミニウムといわれる物質になり被膜の厚さは20倍になるそうです。それが長い時間に堆積してOリングの密閉性を損ない”フルードの洩れ”となると思われます。
ちなみにマスターシリンダーのフルードカップには液体ガスケットが外から塗ってありましたが、まったく効果がないのは言うまでもありません。
防ぐには少なくとも車検ごとのフルード交換と適時なオーバーホールしかありません。
幸い新品パーツを入手できたのでキレイに仕上がりました。