AJSはスティーブンス兄弟のアルバートのイニシャルを使ったA. J. Stevens & Co. Ltdが正式名称で、1931年に破産するまでユニークなバイクを製造していた。
ttp://www.motodepocafacile.it/2013/12/04/moto-depoca-ajs-s3/
現存しているのは10台だというS3。今から考えるとせっかく量産に成功した当時では斬新なOHCからサイドバルブに後退した理由に納得できない思いもあるが、OHCのスポーツモデルに対しツーリングモデルはサイドバルブの方が有利だと判断したのだろうか。
ttp://www.classicbikersclub.com/gallery/2011-10/ajs-model-s3
ご覧のようにエンジンとトランスミッションの位置はかなり離れていて、長いプライマリードライブシャフトを開発するのに費用が掛かり車体の価格が高くなり、1930年代の世界恐慌と相まって破産してしまったのだとか。コンパクトな縦置きVツインをバランス良く納めるにはこのレイアウトしかなかったのかもしれない。