人気blogランキングへ 雨も夕方になって止んでくれました。明日は?
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これはSUキャブのジェットニードルです。
クローズアップすると・・・・。
矢印の部分が磨耗しているのが分かりますか?
まるでレクトロンキャブのニードルのようです。
ニードルは写真のように傾いているのが正常です。
仕組みはこのようになっていて、ニードルのホルダーに矢印のような突起があります。
何故?
では何故このようになっているかを考えてみましょう。写真と図で向きが逆になってしまいました。
SUキャブ(作動原理はコチラ)は吸気負圧によってスロットルバルブが動きますから、アイドリングでもカタカタせわしなく動いているのを実体験でご存知の方も多かろうと思います。
始終動いているニードルは図の左側のようにマッスグになっていると、ニードルはテーパー形状ですから、ニードルジェットの③の部分とココを摺動している自らを削ってしまいます。
通常のキャブレターのようにガソリン供給の計量をジェットで行わないSUキャブでは、テーパー形状のニードルとニードルジェットの隙間で計量していますから、これでは寿命がスグ尽きてしまいます。
そこで右の図のように、ニードルの先端をジェットニードルの内側に押し付けていれば、早期の磨耗によって空燃比が狂ってしまわずに、ある程度の長きに渡り使えるということですね。
この素晴らしいアイデアは不幸にして、誰が考えたか分かりませんが、ニードルジェットを使用する形式では皆こうなっています。
*低回転域での燃調は図の①のニードルジェットを上下に動かして行いますが、この調整スクリューの戻し回転で表現する方もいらっしゃるようですけれど、ニードルの取り付け位置やニードル/ジェットの磨耗具合でも変化しますから、戻し回転数での表現はナンセンスですね。
しかし、今回紹介したニードルは減りすぎていて、マーキングは示すようにスロットルバルブが全開位置付近では、磨耗した部分まで出てきてしまいました。
ここで学ばなくてはならないのは、ジェットもニードルも消耗部品だということです。
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