昨晩の”ガイアの夜明け”を見て少々疑問を感じた。
他の交通機関がないところで運行している赤字路線のバスを支援する姿勢は、大変に貴重であり、中々できることではないのでコレを批判するわけではない。
この記事を書く下調べでバイオディーゼルの項目をウイキペディアで見てみると、PDFは商標登録されており、ディーゼルエンジンがそもそもピーナツ油を燃料とするエンジンとして発明されたことを知る。
廃食油や精製した動植物油を原料にしたBDFの製造方法は”やっぱりバイクは!”の中でも触れたように、一般的にはアルカリ触媒法が行われていているが、処理しにくいグリセリンの副生の問題や、製造過程の処理によっては高温による酸化などが原因でコモンレールを使ったエンジンではトラブルの可能性があるという。
割と最近に発表された製造方法に”バイオディーゼル燃料のグリセリンを副生しない製造法”があり、これは超臨界アルコール法といわれ、グリセリンの副生がないだけでなく、従来のアルカリ触媒法では必須であった原料の前処理、製品の中和・洗浄および洗浄水の浄化が不要のため、記述されているように車載が可能かもしれない。
更に大型エンジン用には、廃食油を遠心分離機とフィルターで漉して、そのまま使ってしまう方法もあるようだ。
前置きが長くなってしまったが、放映された方法は廃食油を3、灯油を7の割合で混ぜてナゾの粉末を加え、加熱しながら攪拌して漉すだけ。
簡単で良いのだが、コモンレール インジェクションのエンジンに使えるのだろうか?壊れないのだろうか?
アルカリ触媒法でも、酸化してしまった廃食油の使用はコモンレールにご法度らしい。