ピストンエンジンは永遠か!な?

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ベルト鳴きで悩む?

2005年11月28日 | ドライブ系
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ドライブベルトの鳴きに悩んでいる人は相変わらず多いみたいで、中にはエンジンやミッションの異音と思い込んでいる気の毒な方もいるようです。
ドライブベルトは基本的にはチェーンのような伸びはないのでチョクチョク調整する必要もなく、ノーメンテで乗れる優れものです。しかしホントウにノーメンテで良いのか?
ここでベルトの鳴きの発生を考察してみたいと思います。
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本来はプーリーにはサイドプレートが両側についているので、ベルトは見えません。この写真を撮るためにプーリーを1個壊しました。
ベルトが新しいうちは赤矢印が示すようにベルトの歯の先端と、プーリーの溝の間にはクリアランスがあるのです。
ところがマイレージが進むと青矢印が示すベルトの溝が磨耗してしまうようです。
つまり、ベルトは伸びないが減ってしまうということです。
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ベルトの磨耗が進むと噛合いが深くなり矢印が示す部分でプーリーとベルトの表面が擦れあって音を発生するのですね。
マイレージが進むとベルトの張りも調整の必要があるのは、噛合いが深くなるので弛んでしまうのです。
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これはプーリーの拡大写真ですが、ベルトの磨耗が進むと矢印の示す部分がベルトと接触して光ってきます。そうなるとベルトに「ご苦労さんでした」と言って交換してやってください。



SUキャブレターの分解②

2005年11月28日 | 吸気系
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完全に分解したらガム化したガソリンやカーボンを除去します。
右のコンデショナーは、キャブがエンジンに付いたままクリーニングできるエアゾールタイプですけれど、強力なので今回のような分解クリーニングにも使用できます。
今回はコンデショナーが在庫切れしてしまったので、更に強力な左の剥離剤を使ってみます。

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剥離剤はホントに強力で、掛けた瞬間にカーボンが浮いてきます。
強力なので、手に付いただけで痛いほどですから目に入ったら大変です。気を付けましょう。
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剥離剤は水で流せますが、下水に流してしまうと環境汚染を引き起こします。
SUキャブは一般的なキャブと違いスロー系統がないので、ごく小さい穴がありませんが、通路の中などはパーツクリーナーなど使って完全にクリーニングして下さい。
カルフォルニアではガソリンや有機溶剤で部品を洗わず、水溶性の洗剤を使っていましたね。有機溶剤は法律で禁止されていると聞きました。
写真はティクラーポンプのシリンダー内側をスチールウールで掃除しているところです。細いドライバーに巻きつけて余り力を入れず回転させるように擦れば良いでしょう。
他のブラス製パーツもスチールウールで擦れば輝きを取り戻します。
擦りすぎると磨耗して機能に影響してしまいますゾ。
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完全にクリーニングし終わったパーツ。