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リアキャリパーブラケット製作

2005年11月11日 | 金属加工
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例のショベリジのリアブレーキブラケットを大分まえに注文してあったのですが、19日の納車に間に合わない事が判明したので作る事にしました。PMもRSTもGMAも全滅でした。

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材料は7075S材です。最強の部類に入るジュラルミンですね。ちなみに最後のSは板材で丸棒は棒のBです。(Bは本当ですが棒のBはウソです)

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ケガくために青ニスを塗っておきます。

今のように寒くなったら材料を暖めてから塗ると良いですね。

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これが本当の現物あわせですから、採寸します。

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採寸のとおりにケガきます。

もちろんケガキ線のカタチに仕上がりますのでオスキなカタチに!

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下穴はまず旋盤に使うセンタードリルを使ってできるだけの精度をだす努力をします。

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19φのアクスルシャフトの穴を開けるにはこのような太いキリで開けますが、相当な抵抗があり貫通する寸前は引っ掛かって材料が回されてしまいますので、ケガをしないように注意しないと・・・・。

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ネジを切った穴はキャリパー取り付けのボルト穴ですが、その内側は内角を鋸歯が向きを変えるための穴ですね。

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幅の狭いコンターの歯でも5Rは曲がってくれないので、穴を開けておけばこのとおりです。

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大体20分くらいでカット終了です。

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カットした端面はヤスリで荒削りします。アルミにつかうヤスリは写真のように目の荒いもので、木にかんなを掛ける感じです。75材は硬い!

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リューターの大小ですね。

2個並べてあるものはラビンと呼ばれるゴム砥石で仕上げに使います。これは3mmシャフトです。

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凹部はベルトサンダーが使えないので、リューターで削ります。

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ゴム砥石で仕上げるとこのとおり。

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ほとんど出来上がった感じ、あとは磨くだけです。

どうです?意外と簡単にできるでしょう。

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キャリパーと共に取り付けてみました。トルクロッドは今日入荷するはずだったのですが、何かの手違いで間に合いませんでしたね。シゲちゃん。

ディスクローターはメーカーと同じ機械で再研磨したものを使っています。ローターの研磨は意外と難しく、へたに研磨するとブレーキを掛けたときにバイブレーションが出る場合があります。この研磨なら安心ですね。

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使用前!! ノーマルキャリパーをリジッドフレームに使う場合はフェンダーステーが邪魔になるのでこんな付け方をしてあるのを良くみますが、こんな豪快なカッコ悪さは初めてみました。