ピストンエンジンは永遠か!な?

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チェーンの伸び?

2005年11月30日 | ドライブ系
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ベルトの鳴きに続いて、チェーンの伸びについて解明したいと思います。

その昔、CB750がデビューしてノーヘルで皆さんカッ飛ばしていましたがチェーン切れのトラブルが多発したそうです。(恐ろしい!)
その後にエンドレスのチェーンになり、630サイズの強固なものも採用されましたが余りにも重いため?50系にも丈夫なものが出来、150馬力級でも心配なく使えるようになりましたね。

ハーレーにおいては、ビッグツインはショベルの最後期にはベルトが採用され、チェーンは初期のスポーツスターまでしか標準装備はされませんでしたが、その初期のスポーツスターについていたのは『DIAMOND』ブランドで、そのチープな性能とブランド名は冗談としか思えない代物でした。
その頃は883の現地価格は3000ドル代でしたから・・・・・・。
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安物のチェーンは1000~2000kmごと位に張りの調整をしないとダラダラになってしまい、擦れて変な音はするし思わぬ所を削ってしまうこともあります。

交換の目安は?

調整を何回もして、チェーンアジャスターがもうこれ以上引けないからチェーンを交換しますか?それともチェーンの駒を落として短くすればまた調整して使えると思いますか?

チェーンがスプロケットにかかっている所を摘んで引っ張ってみてください。
そうすると青矢印のように隙間ができて、緑矢印のように動くはずです。

こうなると、力の伝達は赤矢印の数個の歯にしか行われず、黄色矢印の部分はただチェーンが乗っているだけに過ぎません。
こうなったら交換です。
もちろん程度にもよりますが、程度を判断するのは経験なんですですけれど、経験を積むのは理屈をわかって実践すれば必ず経験になりますヨ。
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つまり、チェーンが伸びるローラー間の距離が大きくなってしまい、スプロケットの歯のピッチと合わなくなってしまった現象が起きます。

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チェーンをカットしてみると、もう既に潤滑されていた形跡が見られません。
矢印の部分が磨耗しています。

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ピンの部分の写真を拡大してみると、青矢印のところは段つき磨耗していて、赤矢印のところは相当荒れているのが分ります。
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伸びたチェーンをそのまま使っていると、アルミスプロケットなどはたまらずこんな形になってしまいます。
きっとこれ以上使っていたら歯がトンデしまい、丸坊主になってしまうかもしれません。

10年くらい前の話ですが、CRM50か何かに乗ってきた方がダラダラに伸びたチェーンを指差して
「もうこれ以上調整できないから、コマを詰めてくれ」と言うので
「アルミスプロケットだし、チェーンは交換したほうが良いですよ」と返したら、怒り出して
「あんたの店はそうやって金儲けするのか!」と、もっと説明する暇もなく帰ってしまいました。
CRMのチェーンなら数千円なのに・・・・・。
バイク屋ってのも難しいもんですね。