ピストンエンジンは永遠か!な?

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リジッドショベル

2005年11月23日 | カスタマイズ ハーレー
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この車体は3年半くらい前に作ったものでずっと売るつもりがなかったのですが、この度嫁入りすることになり74スプリンガーからGCBフォークの交換作業が終わったので試運転ついでに記念写真を撮っておきました。
このバイクのコンセプトはビッグツインを「とにかく軽量を」ということで、スーパーグースのコンセプトの続きみたいなものです。
ショベルのエンジンは今更言うことでもないですが、その造形美は一番に属するもので、いまだに誰でも手に入れられ、しかも実用に使える数少ないものの一つです。もちろん愛している方もたくさんいらっしゃるでしょうけれど、雑誌などのあやまった情報やアメリカ国内でメチャクチャに弄ってしまわれた状態のまま『仕方なく?』『知らずに?』コンディションの悪いままや、本来の乗り味とかけ離れた状態で乗られているケースも多いと思われます。
現在新車で売られているハーレーは非常に洗練されて誰にでも乗ることのできるバイクになりましたけれど、そのイメージは殆どショベル以前に作られたものなんですね。残念ながら故障が多いというマイナスなイメージもそうですけど。
話が飛びましたが、ワタシの店でも一時はアメリカからショベルのハーレーを相当数を輸入した頃があり、なるべくアメリカ人が弄ってないものを選んでいたのですが、それでもストローカーなどを組み込んであるものも少なからずありました。エンジンは掛かりますが、皆壊れていましたね!
まあ、バイクに乗れば誰でもモアパワーですけれど何でもアプローチは一つではないわけで、へそ曲がりのワタシはハーレーに「スーパーグース理論」を持ちこんで、エンジンチューニングというリスクを無くして走りを追求したこのリジッドショベルを作ったのです。
出来上がった車両重量220kgは思ったとおりで6速ミッションと相まって、その走りは狙いどおりでした。しかし、今を思えば軽量を実現するには手っ取り早いのと軽量を主張するのとは違った狙いのリジッドフレームの採用が試乗してくれた人の混乱を招いたのか、思ったとおりの感想を述べてくれる人はいなかったですね。一番分ってくれたのはウチのスタッフの根岸でした(苦笑)。74スプリンガーも良くなかったのか?
リジッドフレームの解説はモトスポーツのサイトで図解でやる予定なので、サラっとだけにしておきますが、スポーツライディング(峠でチョッと楽しむ程度)においてリアサスペンションの役目は大きく、コーナーの出口で安定した姿勢を保つのには駆動力を後輪のトラクション増加に変えることは欠かせません。一般的なハーレーの上向きのスイングアームは駆動力の増加はトラクションの減少になってしまいますので、かえって後輪リジッドのほうが安定している場合があるのです。

長くなりましたが、フロントサスペンションをさほどの能力とも思えないですがGCBfフォークにしたら、本来の狙い通りのバイクになりました。嗚呼もっと早くすればよかった!
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乗り心地をカバーするためにスプリングを普通にシート下につけましたが、芸がないしフワフワするのを抑えるためにステアリングダンパーを付けました。これは効果ありますぞ!