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キャリパーブラケット製作③

2005年11月16日 | 金属加工
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19日納車予定のショベリジが仕上がらなくて、中々このブログを書く時間がありません。昨日は会議で名古屋まで行ってきてで1日つぶれてしまったし、今日は定休日ですがショベリジのワイヤーハーネス製作を先ほどまでやっていました。
貧乏ヒマなしって良く言ったもんです。
なんか表題とかけ離れてしまったような気がしますが続けてしまいます。こりゃただのオッサンの思い出話ですわ。
え~っと、前回は883のレーサー作ったというところでしたが、マフラーはモータージョーズので間に合わせたので良かったのですけど問題はステップでした。今ではアチコチでしっかりした製品が手に入りますが、当時は前述のように何もなくストーツでさえキットがでたのは大分後になってからでしたヨ。
1日弟子入り
色々考えたあげく、当時からお友達であったFRPショップアズマの宮本さんに相談して、某レーシングショップを紹介してもらってワンオフで作ってもらう事にしたのです。宮本さんはワタシより2歳くらい年上でしたが随分とお世話になったもんです。3年前に帰宅途中のクルマのなかで心不全で亡くなってしまうという壮絶な最後でしたが、恩は返しきってないな~。
某レーシングショップは差し障りがあるかもしれないので名前は出しませんけれど、今でもかなりの活躍をしておられますが、当時は始めたばかりで自宅の庭のプレハブバックヤードファクトリーでしたね。
BOTTは1月15日の成人式でしたから、ステップを作るのは暮れも押し迫った頃で、朝はやくから押しかけて出来上がったのは夜中でしたね。今ある883用のステップのほとんどは左側はプライマリーカバーのネジと共締めで付いていますが、レーサーはコロぶことも考えなくてはならないので、そこはあえて避けた覚えがあります。
と、ここまで長々と昔話をしてしまいましたが、このステップ製作した1日はワタシの大きな転機だったのです。今ではゆとりのあるショップではフライスなども備えて一品製作などやっているところも数多くありますが、当時はそういう発想もなかったですね。
さて、1日弟子入りの成果はどうであったのでしょうか?
もちろん押しかけたときは自分の手を出すなんて思いもよらなかったのですが、見ているだけでは時間を持て余し、根が嫌いなほうではなかったので邪魔をしないように気を使いながら手を出してしまったのですね。
1枚のアルミ板を切って磨いてカタチになるとバイクの部品になるのですから、それはもう感動ものでした。
それから、中古のコンター(帯鋸)、旋盤とTIG溶接機を買い込んでワンオフパーツの製作の明け暮れました。でもアルミの溶接の習得にはてこずって随分アルゴンガスの無駄遣いをしたもんです。工業高校の機械科でも出ていれば旋盤の実習もやったのでしょうけど、ワタシは普通高校から自動車整備の専門学校に行ったのでマジメな整備士(笑)を脇目もふらずに過してきたのでバイトの研ぎ方から憶えなければなりませんでしたね。
しかし人間は目的があって、しかもそれが好きな事だと一生懸命やるものですよ。それが難度の高いものでも、ずっと続けていると何時かは可能になるものだと改めて思います。
ワタシは最近、友人からも「同じようなことをずっとやっていてよく飽きないね」と言われますが、ホントに飽きる余地はありません(笑)。

続く