三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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「4年の訴訟で引き出した15文字…韓国政府の「ベトナム戦争虐殺記録」保有を確認」

2021年06月09日 | 韓国で
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/39664.html
「ハンギョレ新聞」 2021-04-10 07:27
■4年の訴訟で引き出した15文字…韓国政府の「ベトナム戦争虐殺記録」保有を確認
 民弁「さらなる情報公開を要求する予定」

 「チェ・ヨンオン釜山(プサン)、イ・サンウ江原、イ・ギドン・ソウル」。
 15文字。ベトナム戦争当時に行われた韓国軍によるベトナム民間人虐殺事件について、国家情報院が持つ情報を公開するよう命じた最高裁判所の判断により、国家情報院が5日に公開した内容だ。国情院が公開した内容は、ベトナム戦争に参戦した韓国軍青龍部隊の各小隊長3人の名と、中央情報部(国情院の前身)による調査当時に彼らが住んでいた地域名程度だ。リストにあった3人の生年月日などは非公開となった。
 民主社会のための弁護士会(民弁)の「ベトナム戦争当時の韓国軍による民間人虐殺真相究明のためのタスクフォース(TF)」所属のイム・ジェソン弁護士とキム・ナムジュ弁護士は9日、ソウル地方弁護士会で記者会見を開き、「今回の情報公開請求で初めて、韓国政府が保有するベトナム戦争での民間人虐殺の情報が確認された」とし、「国情院が自ら先んじてフォンニィ・フォンニャット村での虐殺について当時の将兵を対象として調査した記録の一切を公開することを要求する」と述べた。
 オンラインでこの日の記者会見に参加した民間人虐殺の被害者グエン・ティ・タンさんは「私が望むのは大きなことではない」とし「(韓国政府が)あの日、私たちの村で起きたことを認めることと、参戦軍人たちのただ一言の謝罪。今この瞬間もつらい心情を隠すことはできない」と語った。さらに「国情院には、最高裁の判決に従って誠意をもって関連情報を公開することを望む」と強調した。
 この日公開された文書リストは15文字に過ぎないが、イム弁護士らが2017年8月に情報公開請求を行ってから約3年8カ月を経てようやく得た「半分の勝利」だ。イム弁護士が情報公開を要求した内容は、1968年2月に韓国軍によって引き起こされたベトナムの「フォンニィ・フォンニャット事件」についての中央情報部による調査の内容が記録された文書のリストだ。
 これに関し、国情院側はこの日「最高裁の判決は、文書の内容ではなくリストを公開せよというもので、この判決に従って可能なものはすべて公開した」とし「今後訴訟などを通じて別の判決が下されれば、国情院はそれも受け入れる」と述べた。

【写真】「フォンニィ・フォンニャット事件」の被害者グエン・ティ・タンさんが9日、ソウル地方弁護士会で開かれた記者会見にオンラインで参加し「国情院には、最高裁の判決に従って誠意をもって関連情報を公開することを望む」と述べた=チョ・ユニョン記者//ハンギョレ新聞社

 「フォンニィ・フォンニャット事件」は、1968年2月に韓国軍の青龍部隊がベトナム中部クアンナム省のフォンニィ・フォンニャット村の住民74人を殺害した事件。事件発生後、フォンニィ・フォンニャット村の住民たちが1969年2月に韓国軍の責任を追及してベトナム共和国の下院議長に送った嘆願書には「韓国軍が急に村を襲い、目に入った者は誰でも捕らえてナイフで刺殺したり、非常に残忍に家族や知人の手足を切断したりするという行為を犯した」と記されている。
 中央情報部は同年11月に青龍部隊第1中隊の3人の小隊長ら中隊幹部を調査し、尋問調書や報告書などを残していたことが分かっている。3人の小隊長は「ハンギョレ21」とのインタビューで、「中央情報部の要員が『大統領が事実を調べるために(調査せよと)指示した』と言った」とし、「第1小隊と第2小隊が後退させた人を合わせれば70~80人程度になるだろう。中隊に報告して前進したら、後ろから銃声がした」と初の証言を行った。しかし情報公開請求前まで、国情院はベトナム戦争での民間人虐殺についての調査や資料保有の有無などについて、公式には明らかにしていなかった。
 情報公開拒否処分無効確認訴訟の一審と二審は「大韓民国政府が当該事件に関して関連者を調査したかどうかなどは、歴史的事実を確認する史料として意味があり、大韓民国政府を相手取って公式の謝罪や責任の履行を求めるなどの憲法上の表現の自由を行使することに寄与するものとみられる」との判決を下した。しかし国情院は「当該資料が公開されれば、国の重大な利益を著しく害する恐れがある」とし、「調査当事者のプライバシーが侵害される可能性がある」などの理由で公開を拒否してきた。これに対し、最高裁判所3部(主審:イ・ドンウォン最高裁判事)は先月11日、国情院の上告を審理不続行により棄却した。審理不続行とは、原審判断には問題がないと判断し、本案審理を行わずに上告を棄却する制度。
 一方、「フォンニィ・フォンニャット事件」の被害者グエン・ティ・タンさんが昨年4月に大韓民国を相手取って起こした損害賠償請求訴訟の第2回口頭弁論は、今月12日に開かれる。
チョ・ユニョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/990373.html
韓国語原文入力:2021-04-09 13:19


http://japan.hani.co.kr/arti/politics/39534.html
「ハンギョレ新聞」2021-03-26 11:09
■「ベトナム戦争での韓国軍による民間人虐殺資料を公開せよ」最高裁で最終判決

【写真】昨年4月21日、民主社会のための弁護士会(民弁)のベトナムTF関係者らがソウル中央地裁前でベトナム戦争での韓国軍民間人虐殺国家賠償請求訴状に関する記者会見を行っている/聯合ニュース

 ベトナム戦争当時に行われた韓国軍の民間人虐殺事件と関連して、国家情報院(国情院)が持つ情報を公開すべきだという最高裁判所(大法院)の最終判断が出た。国情院は判決主旨に従って当該資料を公開すると明らかにした。
 最高裁3部(主審=イ・ドンウォン最高裁判事)は25日、イム・ジェソン弁護士が国情院を相手取って起こした情報公開拒否処分無効確認訴訟で、原告勝訴の判決を下した原審を確定したと発表した。これに先立ち、原審はイム弁護士が公開を要求した情報に対し、「大韓民国政府が虐殺事件に関して関係者を調査したかどうかなど、歴史的事実を確認できる史料として意味があり、公開する価値が認められる」と判断した。最高裁判所もこのような判断が正当だと見て、国情院の上告を審理不属行で棄却した。審理不履行とは、原審判断に問題がないとして、本案審理を行わず上告を棄却する制度だ。
 イム弁護士は2017年11月に訴訟を起こした後、今回の最高裁の判決まで約4年間、国情院と法廷で争わなければならなかった。イム弁護士が情報公開を要求したのは、1968年2月に韓国軍によって発生したベトナム「フォンニィ・フォンニャット村民間人虐殺」事件の中央情報部(国情院の前身)の調査内容が書かれた文書リストだ。一審と二審は情報公開が正当だと判決を下したが、国情院は「当該資料が公開されれば、国家の重大な利益を著しく害する恐れがある」とし、「調査当事者のプライバシーが侵害される可能性がある」などの理由で公開を拒否してきた。
 国情院は今回の判決によって関連情報を公開するという意思を明らかにした。国情院の関係者はこの日、ハンギョレの電話インタビューで「情報公開のための諸般の手続きが進められており、(関連手続きが)完了し次第、確定判決の趣旨に沿って処理する予定だ」と述べた。
 これによって、政府がこれまで沈黙してきたベトナム戦争での韓国軍民間人虐殺事件の真相を究明する道も開かれるものとみえる。現在、ソウル中央地裁では「フォンニィ虐殺事件」被害者のグエン・ティ・タンさんが大韓民国を相手取って起こした損害賠償請求訴訟が進行中だが、政府は「被害の事実は信じられない」として、韓国軍の加害事実を認めていない。「フォンニィ・フォンニャット事件」とは、韓国軍青龍部隊がベトナム中部のフォンニィ・フォンニャット村の住民70人余りを殺害した事件を指す。中央情報部は1969年11月、各小隊長3人など中隊幹部を調査した後、尋問調書や報告書などを残していたことが分かった。イム・ジェソン弁護士は「(中央情報部の)調査文書リストを確認し、実際の文書内容も情報公開請求で明らかにする」と述べた。

チャン・イェジ、チョ・ユニョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/988297.html
韓国語原文入力:2021-03-26 08:02
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