最近の大野(大野・加古川駅付近の洪水)の洪水
大雨の時、加古川の水位は高くなります。
そんな時は、加古川支流の水が本流に流れ込めなくなります。このような時は、「強制的』に本流へ排水する必要があります。
このような理由で曇り川と本流の合流点に、排水機場が1964年に設定されました。
それでも、排水は充分ではありませんでした。
曇り川は、ふだんはあまり流れがありません。曇り川は、曇った時だけ水があるところから「曇り川」の名が付けれたという説まであります。
しかし、長雨が続いた時には、ここに一挙に大量の雨が集まり濁流となりました。
排水機場の排水能力を超えました。
水の行き場がなくなります。
曇り川の濁流は、曇り川が加古川に突き当たる加古川の水門辺りから流れを南へ変え、大野・加古川・そして海岸部へと押し寄せ、水害(写真:1961年の加古川駅前の洪水)をおこしました。
近年の加古川の水害史のパターンは、ほとんどこのようにして起きています。
そのため、2016年、別府川が大野まで延長される改修工事が行われました。(no5158)
*『地理総合の授業を創る(井田仁康編著)』(明治図書)参照