陶淵明のような生活!
黙翁は晩年、江戸から招かれて二度野尻を離れた以外はほとんど志方の地を離れていません。
黙翁の研究家・前川清二氏は、黙翁について次のように述べておられます。
*文章を平易にさせていただきました。
「見るものは雲と山、聞くものは鴉・雀の声のみなる不便な村落に、お粗末な酒を少し飲む以外に服装・食器なども気にとめないという質素な生活でした。
大名の屋敷に丁寧に接待された時も少しも変わることがありませんでした。
そして、来るものを拒みませんが、自ら友を求めようともしませんでした。
学問所を出ることもほとんどありませんでした。
折々に、感想を書きとめたり、風情を詩に寄せ、または子弟に道を説いている態度に村人は感心するばかりで見守っていたといわれています・・・」
まさに、陶淵明の詩を思い浮かべる生活であったようです。
そんな、黙翁も天明5年(1875)、5月3日、野尻で没しました。89才でした。
黙翁の書が読めません・・・
現在、黙翁の家は絶えましたが、先日お墓をお守りされている、加古川市在住のH家をお訪ねしました。
黙翁についての詳細は聞けませんでしたが、黙翁に関係した軸と黙翁の書(写真)見せていただきました。
そして、4点の『野尻新田新開発帳』をお借りすることができました。
この『野尻新田新開発帳』については、次号で紹介します。
<お願い>
貴重な黙翁の書を見せていただいたのですが、浅学のため読めません。
読んでいただけないでしょうか。意味も宜しくお願いします。
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