ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

瀧瓢水物語(8) さればとて 石に布団も きせられず

2016-10-07 06:42:22 | 瀧瓢水物語

 瓢水について、時系列ですっきりとした形で紹介できたらよいのですが、まとまっていません。

 調べながら書いていますので、話が前後します。

 書き終わった後、すこしはまとめて、紹介したいと考えています。

 ご了承ください。

 尚、いま瓢水の母・参(さん)を紹介しましたので、参についての話題を続けます。

     さればとて 石に布団も きせられず

 父・仲春が亡くなったのは、瓢水が8歳の時でした。

 その後、瓢水は、俳句ののめりこみ、家の仕事は顧みず、母に苦労をかけ続けの人生でした。

 でも、参だけは陰で、そっと瓢水を見守ってくれました。

 瓢水がその母をなくしたのは享保18年(1733)の秋のことでした。

 数日後、その知らせを大坂で受け取りました。

 「優しかった母が死んだ・・・」

 瓢水は、「夢だ!」。

 ただ、呆然とするばかりでした。

 飛ぶように別府に帰りました。

 当然のこととして葬儀はすみ、母に会うことはできません。

 墓に参り、天を仰ぎ号泣し、自分の不孝を告げたといいます。

 この時の心情を詠んだのが、よく知られている次の句です。

    さればとて いしに布団も きせられず      (no3356

  *写真:瓢水の句碑(平岡町一色霊園内・加古川東郵便局の前) 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 瀧瓢水物語(7)  瓢水の... | トップ | 瀧瓢水物語(9) 瀧瓢水の... »

コメントを投稿