曇り川は「雨の時だけ流れがある」 といわれ、ふだんは雨が少ない。
そんな川であるが、ひとたび長雨が続くと濁流となり、加古川へ水を吐き出す。
が、しばしば排水能力をこえ、水は流路を南に変え五ヶ井用水に沿って一気に流れ下った。
昔から、幾度となく大野をはじめ南部の平地部に洪水を引きおこした。
そのため、昭和33年ごろから別府川を延長し、曇り川と結ぶ案が計画された。
地図の中央を流れる川は、延長される別府川の完成予定流路である。
別府川は、もともと加古川バイパスのすぐ北の白ヶ池川の河口辺りから下流へ、そして瀬戸内海へ流れた。
現在は、そこから延長されJR日岡駅のところまで完成している。
あと少しの延長工事を残すばかりとなっているが、用地買収や行革などのため、完成は大幅に遅れ、10年後になるとなる見込みである。
その間に、水害がないことを祈るばかりである。
写真上:別府川完成予定図
中:JR加古川駅付近の水害(昭和36年6月)
下:完成した別府川の一部(穴バリ1号橋付近:加古川町大野)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます