シリーズ「五ヶ井用水を歩く(2):五ヶ井用水の伝承」で「・・・加古川大堰の東岸あたりから三つの地点を結んで用水路が掘られた。
その三点は、太子岩(上の太子岩)、南の太子岩(下の太子岩)、それと鶴林寺の三重の塔である・・・」という五ヶ井用水の伝承を紹介した。
伝承はともかく、今日はこの二つの太子岩を紹介したい。
◇下の太子岩(しものたいしいわ)
場所は、曇り川が加古川と合流する釣橋の少し南で、曇り川の水門から20mばかり北に下の太子岩(写真上)はあった。
下の太子岩は、地元でもほとんど知られることなく、場所を確認するのに苦労した。
五ヶ井用水組合のTさんから教えていただくことができた。
この「下の太子岩」は、「ここに水が十分であれば、五ヶ井郷の末端まで水が足りる状態である」という目安とされたという。
上の太子岩(写真下)は、草谷川が加古川に流れ込むところ、つまり加古川大堰の東詰にある。
写真は、昨年の夏の終わりのころ頃に撮影したものであるが、夏草に覆われ、その姿をはっきりと確認することができないほどだった。
太子岩の手前の土手に「太子岩」を示すプレートがあるのでそれと分かる。
「五ヶ井用水の測量の基点とされた」という伝承を持つが真偽のほどはあやしい。
地元の年配の方とあった。「・・・昔は、このあたりでナマズ・エビが涌くように採れた」と懐かしそうに話してくださった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます