ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

五ヶ井用水を歩く(12):釣橋県営揚水場・曇り川樋門

2008-04-03 08:13:51 |  ・加古川市五ヶ井用水を歩く

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 ◇釣橋県営揚水場

 五ヶ井用水が、二塚(神野町)で曇り川と合流し、加古川に突き当たるところに、釣橋県営揚水場(写真上)がある。

 曇り川は、ふだん雨が少ないが、大雨が続くと度々大洪水を引きおこし、大きな被害をだした。

 そのため、排水のために釣橋揚水場がつくられた。

 この揚水場については、『大野史誌』(大野町内会)に詳しいので引用したい。

 「・・・度々の洪水で田畑の被害が大きくなり、洪水対策促進会を設けた。

 陳情の結果・・・一機毎秒七トンの揚水機五台の設置が決定した。

 五台のポンプで半分の水を大川へ放流し、後の半分は五ヶ井用水路へ放流することになる。

 ところが、かなり年数を経ているのにまだ三台しか設置されていない。・・・」

 『大野史誌』は、洪水の時は十分な備えではないと記している。040

 ◇曇り川樋門

 釣橋県営揚水場のすぐ南に曇り川樋門(写真下)がある。

 この樋門についても『大野史誌』から引用したい。

 「・・・この水門(曇り川樋門・写真下)は、大正に入り加古川河川改修によって若干下流に移された。

 加古川本流や曇り川増水の際と五ヶ井用水の調整役をなしている・・・」

 いずれの施設も洪水時、水量を調整するには十分とはいえない。

 そのため、現在の別府川をここまで延長する改修工事が進められている。

 別府川の改修については、明日のブログで取り上げる。

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