◇釣橋県営揚水場
五ヶ井用水が、二塚(神野町)で曇り川と合流し、加古川に突き当たるところに、釣橋県営揚水場(写真上)がある。
曇り川は、ふだん雨が少ないが、大雨が続くと度々大洪水を引きおこし、大きな被害をだした。
そのため、排水のために釣橋揚水場がつくられた。
この揚水場については、『大野史誌』(大野町内会)に詳しいので引用したい。
「・・・度々の洪水で田畑の被害が大きくなり、洪水対策促進会を設けた。
陳情の結果・・・一機毎秒七トンの揚水機五台の設置が決定した。
五台のポンプで半分の水を大川へ放流し、後の半分は五ヶ井用水路へ放流することになる。
ところが、かなり年数を経ているのにまだ三台しか設置されていない。・・・」
◇曇り川樋門
釣橋県営揚水場のすぐ南に曇り川樋門(写真下)がある。
この樋門についても『大野史誌』から引用したい。
「・・・この水門(曇り川樋門・写真下)は、大正に入り加古川河川改修によって若干下流に移された。
加古川本流や曇り川増水の際と五ヶ井用水の調整役をなしている・・・」
いずれの施設も洪水時、水量を調整するには十分とはいえない。
そのため、現在の別府川をここまで延長する改修工事が進められている。
別府川の改修については、明日のブログで取り上げる。
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