ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

瀧瓢水物語(24)  『続 近世畸人伝 二』で瓢水を紹介

2016-10-23 08:43:26 | 瀧瓢水物語

      近世畸人伝

 近世畸人伝(きんせいきじんでん)』は、近世の諸階層の特色ある人物百余名の伝記です。正続各5巻があります。

 その続編は、寛政10年 (1798) に刊行され、職業,貴賤を問わず、一芸一行にすぐれた者を奇として紹介しています。

 続編の(二)に、瀧瓢水が奇人の一人として取り上げています。

    『続 近世畸人伝』を読みましょう

 ・・・・(瓢水は)播磨加古郡別府村の人で、剃髪(仏門に入り)して自得といいました。

 瓢水は、俳諧に夢中になり、千石船7艘も持っている富豪でしたが、遊蕩のため財産をすべて費やし、後に貧しい生活となってしまいました。

 『近世畸人伝』には彼の数々のエピソードが紹介されています。

 なお、『播磨名所巡覧図絵』(享和三年・1803)にも、「・・瓢水はこの別府の生まれで、俳諧を優れており、性質は淡白で『人伝後編』に書かれている」と、『人伝』で瓢水が紹介されていることを記しています。

 

 『近世畸人伝』に描かれている瓢水は、本当の姿の紹介とは思えません。

 しかし、瓢水といえば「奇人」とレッテルを張られ広く知られていたようです。

 それでは次号から少し、畸人伝に描かれた瓢水のエピソードを読むことにしましょう。(no3372)

 *写真:『近世畸人伝 二』

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