ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

瀧瓢水物語(27) 三つ葉葵の鬼瓦と徳川将軍の位牌

2016-10-26 07:42:50 | 瀧瓢水物語

     菩提寺(宝蔵寺)は、真言宗の名刹

 別府町の名刹:宝蔵寺(写真)は、瀧家の菩提寺で、真言宗の名刹です。

 宝蔵寺を訪ねてみましょう。

     三つ葉葵の鬼瓦と徳川将軍の位牌

 宝蔵寺には不思議なものが残されています。

 三つ葉葵の紋の入った瓦と徳川将軍の位牌です。

 今の宝蔵寺は、昭和63年3月に、270年ほど前に建立された古寺が、老朽化したため取り壊され、全面改築されました。

 本堂の一部に三ッ葉葵の紋が入った鬼瓦が使用されていました。

 その他に、徳川将軍の位牌もあります。

 徳川家康(初代将軍)、家宣(6代)、吉宗(8代)、家斉(11代)・家定(13代)の位牌です。

 その経過についての詳細は分かりません。

 というのは、宝蔵寺は寛永年間(1624年頃)に大火があり一切のものが灰燼に帰し、創設以来の古記録が残っていないからです。

 以前に、東神吉町の常樂寺を訪ねたことがあります。

 常楽寺は、慶安元年8月(1648)、三代将軍徳川家から寺領18石4斗分の土地を「御朱印状」により寄進されています。

 将軍から保障された土地を「朱印領」と言います。

 朱印領を持つ寺院は、位が高いとされ、あまり多くありません。

 朱印状は、将軍が代替わりのたびに、新たに朱印状を再交付してもらうため、住職が江戸へ出かけました。

 常楽寺には8枚の朱印状が保管されています。

 宝蔵寺も事情は同じで、朱印状が保存されていたと思われますが、おそらく火災のため焼失したのでしょう。

 現在は、感謝のために作られたと想像する位牌と鬼瓦が残されています。(no3374)

 *写真:瓢水の菩提寺、宝蔵寺

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