加古川市行者塚古墳(ぎょうじゃづか)古墳は、加古川左岸の丘陵に築かれた前方後円墳である。
かつて、この辺りには、古墳時代後期の群集墳が多数存在していたが、そのほとんどは昭和38年(1963)よりはじまった宅地開発にともなって姿を消してしまった。
今は、行者塚・人塚・尼塚が残るのみである。
ここは、昭和48年(1973)「西条古墳群」として国の史跡指定を受けた。
行者塚の第一次調査(1995)、第二次調査(1996)の調査は、驚くべき内容を明らかにした。
その一部を『行者塚古墳(発掘調査報告)』(加古川教育委員会・1997)に見てみたい。
なお、他の人塚・尼塚および西条廃寺については、後日「神野町探訪」で報告する予定である。
行者塚古墳を「八幡町」に含めて報告したい。
現在、行者塚古墳は、加古川市山手二丁目となっているが、山手二丁目は、元八幡町中西条と神野町西条の一部が、宅地造成に伴い、昭和58年11月21日新しく設営された地域である。
行者塚古墳は、古代の不思議をいっぱい詰めたタイムカプセルである。
「行者塚古墳の秘密」を、今日を含めて4回シリーズで紹介したい。
*写真は、行者塚古墳から発見された帯金具。
『行者塚古墳(発掘調査報告)』(加古川教育委員会)・『かこがわ万華鏡』(岡田功著)参照
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