親鸞聖人(しんらんしょうにん)
円照寺は、浄土真宗のお寺で、境内の写真の石造は、親鸞さんのお像です。
浄土真宗と親鸞(1173年~1262年)について、少しだけお勉強をしましょう。
親鸞と浄土真宗(一向宗)
鎌倉時代~室町時代は、打ち続く戦乱や飢饉で人々は悩みの連続でした。
人々は、苦しみました。そして、それにこたえる新しい仏教を求めました。
法然(ほうねん)は、「阿弥陀の教えをただ信じて念仏をしなさい」と説き、弟子の親鸞は、法然の考えをさらに一歩進め「阿弥陀仏を信じ、自分の罪を自覚しなさい。きっと救われます」と説き、浄土真宗(一向宗)を開きました。
親鸞は、9歳で出家し、20年間比叡山で厳しい修行を積まれますが、迷いの霧は晴れることはなく、聖人は山を下りる決心し、法然上人をたずねられました。
そして、「どのような人であれ、念仏ひとつで救われる」という本願念仏の教えに出遇われたのです。
あらゆる人びとに救いの道をひらいたこの教えにより、多くの念仏者が生まれました。が、一方でそれまでの仏教教団からの反感をかうこととなりました。
法然上人は土佐へ、親鸞聖人は越後へ流罪となり、その後、親鸞は越後から関東に移られ、そしてその地で二十年間、懸命に生きるいなかの人々と共に暮らし、すべての人が同じくひとしく救われていく道として、念仏の教えを広げられたのです。
このような聖人の願いと生き様は、今日に至るまで続き、浄土真宗の教えは日本最大の教団となっています。
円照寺の親鸞さんは、今の時期はノウゼンカズラや色とりどりの花に囲まれ、お幸せそうです。(no3270)
*写真:親鸞像とノウゼンカズラ(撮影・堀江)
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