八幡神社より野村への中間に小さな野々大神社(写真下)がある。
昔は、気持ちの悪い、淋しいところであった。
ここに面白い、「四人小僧」という話が伝わる。
・・・(むかしむかし)この辺りは、昼なお暗い森であった。野村(加古川市八幡町)に住む勘助は帰りを急いでいた。
その時、突然目の前に白装束の「四人の小僧」が行く手をふさいだ。
「でたぁ!どうぞお助けを・・・」と、勘助は、ほうほうのていで村へ逃げ帰った。
「いや・・・面白かったな。とんで逃げよったわ」と、森の狸たちは大喜びだった。
狸たちのイタズラは、だんだんエスカレートした。
村の者は、誰一人として無事に森の道を通りぬけることはできなかった。
しかし、この道は隣村へ行く大事な道。
「何とかせんと村が大変!化け物を慰めてはどうか・・・」
古老の提案で、道端に小さな祠(写真上)を建て、季節の作物、食べ物を供えたところ、その後、四人小僧の姿が見られなくなった。
食べ物はなくなっていた。
もう、人間を驚かすことに飽きたのかもしれない・・・
*『今はむかし、伝説紀行』(神戸新聞出版センター)参照
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