ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

八幡町探訪:四人小僧

2007-04-17 09:37:08 |  ・加古川市八幡町

_453   八幡神社より野村への中間に小さな野々大神社(写真下)がある。

  昔は、気持ちの悪い、淋しいところであった。

  ここに面白い、「四人小僧」という話が伝わる。

  ・・・(むかしむかし)この辺りは、昼なお暗い森であった。野村(加古川市八幡町)に住む勘助は帰りを急いでいた。

  その時、突然目の前に白装束の「四人の小僧」が行く手をふさいだ。

  「でたぁ!どうぞお助けを・・・」と、勘助は、ほうほうのていで村へ逃げ帰った。

  「いや・・・面白かったな。とんで逃げよったわ」と、森の狸たちは大喜びだった。

  狸たちのイタズラは、だんだんエスカレートした。

  村の者は、誰一人として無事に森の道を通りぬけることはできなかった。

  しかし、この道は隣村へ行く大事な道。

_451

  「何とかせんと村が大変!化け物を慰めてはどうか・・・」

  古老の提案で、道端に小さな祠(写真上)を建て、季節の作物、食べ物を供えたところ、その後、四人小僧の姿が見られなくなった。

  食べ物はなくなっていた。

  もう、人間を驚かすことに飽きたのかもしれない・・・

*『今はむかし、伝説紀行』(神戸新聞出版センター)参照

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 八幡町探訪:綿作 | トップ | 八幡町探訪:雁戸井用水 »

コメントを投稿