「瀧瓢水物語」とは言いながら、なかなか瓢水が登場していません。少しお待ちください。
瀧家の墓標に引き続き、瓢水の生きた時代、瓢水の人生を紹介すべきですが、このあたりで、瓢水のよく知られた句を紹介しておきましょう。
本尊は 釈迦か阿弥陀か 紅葉かな
10月11日(火)の午後、須磨の禅照寺へ出かけました。
山陽電車板宿駅でおりて、商店街を通り抜け、滝川高等学校前を少し北へ少し歩き、西に折れて、妙法寺川に沿って道を約1km歩ほど北へ行くと、川むこうの高取山のふもとに禅昌寺が見えてきます。
板宿の駅から山門までの道は、わずか1キロの距離でしたが、緩やかな上り勾配のためかこたえました。
禅昌寺は延文年間(1356~1361)に創建された寺と伝えられ、臨済宗南禅寺派の立派な寺で、本尊は十一面観音菩薩です。
創建当時は「紅葉」が多く近隣の村人は「もみじの寺」と知られていたようですが、現在は、鐘楼前の竹やぶのあたりにわずかにみられるだけで、あまり目立ってはいません。
この寺を瓢水が訪れ、その風情を次のように詠んでいます。
本尊は 釈迦か阿弥陀か 紅葉かな
楽しい句ですね。この句碑が禅昌寺本堂の北西隅にあります。
瓢水が訪れたときは、見事な紅葉の季節だったのでしょう。
帰りは、緩やかな下り坂、腰痛もあまりなく、ルンルン気分で散歩を楽しみました。
瓢水の頃は、このあたりから海の風景が楽しめたのでしょう。
駅前で食事をとりました。ビールは最高でした。(no3364)
*写真:写真上、禅昌寺の庫裏 写真下、瓢水の句碑
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