ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

オマーン国王物語(20)  オマーン王族 稲美町訪問 ・元国王夫人が眠る墓地へ

2019-10-27 08:29:49 | 江戸時代、高砂の商業活動

 26日の神戸新聞は、オマーンの副首相兼国王特別代理のアスファイドらが稲美町への墓参について報じました。『オマーン夫人物語』の続きとして、転載させていただきます

    神戸生まれの王女に代わって

       オマーン王族 稲美町訪問

          元国王夫人が眠る墓地へ

 天皇陛下が即位を宣言する「即位礼正殿の儀」に出席するため来日した、中東・オマーンのアスファイド副首相兼国王特別代理らが25日、王族ゆかりの地である稲美町を訪問した。

 元国王夫人で、神戸でブサイナ王女を生んだ清子・アルサイド(旧姓大山)さんの墓に、同国関係者10人が花を供えた。

 約40年前には同王女が来町しており今回は副首相が墓参した。

 清子さんは1935年(昭和10)、カーブース現国王の祖父であるタイムール元国王と神戸で出会った。

 恋に落ちた2人は翌年結婚式挙げ、ブサイナ女王(日本名は節子)が誕生したが、39年(昭和14)清子さんが病没。

 元国王は清子さんの母の出身地である稲美町に墓を建て、王女を連れて日本を離れた。王女は、オマーンで王族の一員としてそだてられたという。

 この日、午後12時半ごろ、アスファド副首相らが、古谷博町長らと同町中村の大沢公園墓地を訪れた。

 ハンチング帽姿のアスファイド副首相は、清子さんの親戚で墓の世話を続ける同町の杉本浜子さん(74)とともに線香をあげるなどした。

 帰る際に、惜しんで同副首相らと抱擁した杉本さんは「遠くからわざわざ来てもらいうれしかった。お墓に『清子さん、良かったね』と心の中で呼びかけた。

 約40年前には、ブサイナ王女とも会っており、「(当時)『もう一度来たい』といわれ、再開を待ち望んでいたが、かなわないのは残念」と語った。

 オマーン国大使館によれば、ブサイナ王女は同国で健在。

 次期国王候補の一人とみられているアスファイド副首相は現国王のいとこで、王女のおいにあたる。(切貫滋巨)(no.4777)

 *写真:墓参りをするアスファイド副首相(左から4人目と杉本浜子さん(同2人目)=稲美町中村墓地

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