手に取るな やはり野に置け 蓮華草
今日の瓢水の句は、余分な解説は不要でしょう。少しだけ、蛇足を加えさせてください。
写真の蓮華畑を見ながら、鑑賞ください。
“やはり野に置け蓮華草・・・・”
蓮華草は、野に群がって咲くから美しく見えるのであって、それを摘んで家の中に飾ってもあまりきれいではありません。
このことから、大坂の俳諧仲間が遊女の身請相談にやってきたとき、彼に「手に取るな やはり野に置け 蓮華草」の句をおくってたしなめたといいます。
この句は、自然の中で咲く蓮華草が美しいのと同じように、遊女は色町にいてこそ美しく見えるということなんですね。(no3367)
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